自分は占星術は小さいころからやっていたとはいえ独学だし、占星術師というのはどこかのお役所が免状を発行してくれて、保険料の適用がされたりするわけではない。
どこからがプロなのか、というのは皆さんお悩みの点かもしれない。
新聞なんか見ると、「占い師養成講座」がどうこうという広告が出ていて、「ほな、そのコース終了したら、プロでいいの?」「それ、コース終了しただけでプロといえるの?」とか様々に思っておられることだろう。
完璧な技術、ということを仮定することには無理がある。どこまでわかれば完璧なのか。ものすごくできた占い師でも、わからないことは一杯あると思う。
自分は依頼を受けてやろうと思ったのは、自分が小さいころからやっていて当たり前に知っていることが他の人にはそうではないのだ、と思ったときだった。
それで、プロというのは心のやり取りがある状態だと思うのです。
全然違う話になるのだけれど、自分が旅行会社に入って、最初は自分の業務をこなすのに精いっぱいで、責任感というのか、まるで自分が責められているかのように感じていた。だが、あるときに自分が案内したり手配したりやり取りしたりする結果を、お客さん側は楽しんでいるのだ、と感じることがあった。それから、楽になりました。別に責任感がなくなったわけじゃないけど、その結果生まれるものは、この感情なのだ。
占いも多分同じなのだと思う。一つの答えを出すまでに、本当はあれもこれも見て用意する。その過程は技術や知識が要ったり、大変だったりするかもしれないが、その結果、占いを依頼した人が依頼文には書いていないにもかかわらず「こんな微妙なところまでわかってくれているんだ」みたいなことになったときに、依頼してよかった、ということになるのだと思う。
その分、占い自体は正直でなければならないということはあると思います。