主人のいない家 コメントを残す わたしは私ではない。 わたしは彼だ。 彼は私の傍らを通るが見ることは出来ない。 時々、彼を見ようと思うこともある。 時々、彼を忘れることもある。 私が話すとき、彼は静かに、黙っている、 私が憎むとき、彼は優しく、許す、 私がいない所を彼は歩む、 私が死んでも彼は立ち続けるだろう (ファン・ラモン・ヒメネス <永遠>より 伊藤武好・伊藤百合子訳 彌生書房 ヒメネス詩集) 続きを読む →