ある人が昨年来海外で日本人の関係する死亡事故・事件が多発しているが、それについて占星術では何かわかることがあるだろうかと聞いてきた。
まず、海外で死亡事故・事件が多発しているということだが、これは本当だろうか。
11月に万里の長城の時ならぬ大雪で日本人が遭難した。1月にはアルジェリアでテログループに日本人が襲われた。2月にはグアムで刃物を持った男に日本人が殺された。2月末にはルクソールで熱気球の事故で日本人がなくなった。
そういうご指摘を受けていたのだが、昨日はカンボジアで日本人が打たれるという事件があった。なるほど多いのかもしれない。
海外での日本人の事故をまとめておられるサイトを見つけた。
http://uguisu.skr.jp/recollection/kaigai.html
熱心な方がおいでなのですね。これを見ると、多発している時期というのはありそうには思える。2000年の4月5月、2011年の9月などだ。
今回も確かに多いとは思う。もうひとつは今まで起こりそうにないと思われている状況で事故・事件が起こったということ。万里の長城はめったにない大雪だった。イスラム圏で日本人は欧米人と違い一定の理解を得られているものと多くの人が思っていた。
ネット上の情報に、2013年の春分図(東京)で第9ハウスの月、これに対して火星と天王星の合がスクエアになっており、これは海外・遠方(第9ハウス)での日本人の事故に遭うことなどを示しているという。
2013年春分図
しかし、春分はまだ来ていないのである。では2012年冬至図はどうか。
なるほど、ここでも牡羊の月が第9ハウスにある。海外旅行中の日本人の事故と言えなくもなさそうだ。
しかし、そのほかの事故多発期間が合致するという確かなことはいえない。幾つかホロスコープを作ってみると、たとえば9月に事故が多発しているのに、それに先立つ夏至図にはあまりそれらしい配置がなくて、事故が終わった後の秋分図のほうにそれがあるように見えるのだ・・・春分図・夏至図・秋分図・冬至図は、それから後の四半期を表すのではなく、そこを中心としたたとえば春分図なら立春から立夏前までの期間を見るのか?今日のところは何もはっきりとはわからない。