大阪に出張です。というか、本当は明日京都なので、京都の宿が取りたかった。ところが、観光シーズンなのかイベントでもあるのか、ほとんどのビジネスホテルに空きがなく、空いているのは通常の倍もするようなホテルばかり。大阪市内で常宿にしているところも、いつもより値段が高い。
どうしようか。検索サイトをいろいろ見て回る。
ちょっと待てよ。
この「チサンイン江坂」は他のホテルの半額ぐらいだ。
確かに新幹線やバスで行くなら、新大阪駅や梅田駅の近くがいいだろう。わざわざ御堂筋線で江坂に移動することはない。
だが、車なら江坂も新大阪も大差ない。京都には結構時間はかかるが、それでもちょっとだけ大阪市内より近いじゃないか。駐車場もある。玄関も何やら立派なつくりだ。
実際には駐車場も、宿泊者にはちゃんとスペースを確保してくれて、ずいぶん親切だった。
さて、どうやらこのホテルには大浴場があるらしい。ホテルに宿泊しても、あの狭いバスタブだとどうもゆっくり入った気にならないのだ。ゆっくり温まれなくて、足がむずむずする。大浴場、いいじゃないか。そしてついてみるとなんと部屋にはシャワーしかないのである。いや、この割り切った考え方、私は好きです。
APAチェーンって全国で伸ばしてますよね。どこに行っても必ず大浴場と駐車場がある。おそらく創業者が、自分が宿泊客だったら風呂と駐車場はほしいと思って作ったのだろう。そして、それは当たっているのだ。しかし、どうだ。ここはずいぶん先を行くビジネスホテルじゃないか。
そして、なかなか立派な岩風呂だった。あっさりはしているけれど、旅の宿としては十分すぎるよ。
さて、部屋に入ってインターネットだけはつながなければならない。メールとか、インターネット接続がないと何も進まないのだ。
しかし、ベッドが部屋にいっぱいに占有していて、LANケーブルを接続するところが枕元にある。どうやらベットの上で胡坐をかいてインターネットをせざるを得ないらしい。まあいいさ。安いんだし、自分は全然困らないよ。
ところが、ひと風呂浴びて帰ってきて、枕元に丸いダイヤルがあるのに気が付いた。
空調か?違う。ベッドUP、DOWNと書いてある。
どういうことだ?介護ベッドみたいに、頭が上がったりするのか?
そこで、UPにしてみた。ベッドが少し上がった。これは王さまのように高いところで寝られるということか・・・?
(これ釣りだと思うでしょ。でも、本当にそう思ったんです。)
高いところで寝ると、ひょっとするといい夢が見られるかもしれない。だがどこまで上で寝ればいいのか。
いやまて、これは全部あげれば一部屋広々と使えるということなのではないか?そうなのだ!
これこそホンマの科学忍者隊的秘密基地というか、柔軟体操できるよ。
というわけで、すごい、すごすぎる。こういうホテルにしようと思った発想がすごい!