何かやらないといけないことがあって、そのために時間を取っていても、なかなか進まない。一応の手順に従って次にしないといけないことをやってみたり、イメージできる部分を部分的に取りかかろうとして見たり、ノートにメモしてみたり、パソコンに書いてみたりする。パワーポイントか何かに自分の考えをまとめてみて、それは有益なのかもしれないが、結構時間がかかったりする。
ところが、そのようにあれこれやって、一晩立つと、何か考えがまとまって、前日出来なかったことがスイスイできたりする。前日メモをしてみたりパワーポイントを書いてみたりしたのは無駄ではなかった。あの作業をしていたから、夜の間にいろいろな考えがまとまったのだと思う。
正月で親戚の子が泊まりに来たりして、だけど高校生さんだとそれなりにやらないといけない勉強を持ってきて、こたつに当たりながらでも勉強している。自分の時もそうだった。
この辺りでは塾とかあまりないし、勉強について私は他人に見てもらうというようなことを、あまりしたことがない。夜中まで何か勉強をしても、英語の下調べが済んでいないというようなこともあった。そうすると、翌朝とか、学校に行ってからとか、休憩時間とか、なんだかんだで辞書を引きながら調べ直したりする。
数学なんかで、わからない問題はずっと考えて結局わからないままになっていることもある。翌日の授業ではわからないままだから、格好良くはない。
だけど、今考えてみると、それはそれでよかったのだろうと思う。あの問題がわからない。こことここまではわかっている。だがその先がわからない。そういう状態で一晩寝たりすると、夜の間に何かが形を整えてくれる。解決の糸口が見つかったりする。
もしあそこで、誰かが「こうすればいいじゃないか」と言ってしまっていたら、自分の中でのそのプロセスは動かなかったのではないか?