うすうす、誰もが気がついていることだとは思うのだけれど、大きな戦争が経済的平等をもたらしている。平和だ、平等だ、民主主義だ、ということは、ものごとの解決方法がお金しかないということを意味しているように思える。
我々よりひと世代前の時代、いわゆる昭和一桁から団塊の世代と言われる時代、都会に出て立派な会社に就職することが、経済的発展の道だった。
しかし、我々の時代では、どちらかというと親の地盤を受け継いだ人が豊かになっているように思える。一億総中流はもう過去の話だ。
そうすると、どうやって自分の財産の核を守っていくのかという問題になる。婆さんと同居するのが嫌だなどとは言っていられない。遺産が入ると期待してはいるものの、田舎のことはほったらかしておいたというようなことだと、親が振り込め詐欺に引っかかって何千万か失ってしまった、などということも普通に起こり得る。
核家族なんて言っていられない。家族で仲良くしているに越したことはない時代になってきたのではないか。
そうすると、何か人間は昔から同じようなことをぐるぐる繰り返しているような気がするんですよね。