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擬態語

擬態語、とくに繰り返しのカタカナ語というのは、日本特有のものだ。ポツポツ、ツルツル、ピカピカ、などなど。これは自分が知っている限りギリシャ語にはあまりない。

自分がギリシャにいた頃、日本人の奥さんとギリシャ人の旦那さんの息子さんがいる家庭があった。息子さんはだいたいギリシャ語の環境で生きてるわけだけど、お母さんが日本人だから時々日本語にも触れる環境があったわけだ。
その息子さんがこのピカピカだのツルツルだのという擬態語が面白いといっている、みたいな話を聞いた。この息子さんも、もう大きなおじさん・お父さんになっているわけだが。だから、彼らも日本語に触れた人は、日本語のあの表現は面白い、と感じているわけだ。

 

「ぴちぴちピッチ」などというのが、魚とか若い女性のいきのいい様のピチピチと音の高さを表すピッチの語呂合わせで、こういうのを訳すのはとても難しいのだと思う。

それで、たとえば「ピチピチボイスでライブスタート!」みたいなところは

Τραγούδια της γοργόνας ξεκινάμε! (トラグージア ティス ゴルゴーナス クセキナーメ 私たちは人魚の歌を開始します)みたいな訳がついている。

これで彼らにとっては違和感はないということなんでしょうね。

 

唯一、これ擬態語かなあと思うのは、泡のことをブルブリースレス μπουρμπουλήθρεςといっていること。泡という単語はどうもギリシャ語ではいろいろあるらしくて、αφρώδες(アフローデス), φυσαλίδες(フィサリーデス)などが辞書的にはあります。自分はその使い分けはよくわからないのだけれど、アフローデスはいわゆるアフロディテーが泡から生まれました云々というのだと思うし、石けんの泡、気泡、バブルのようなときにはフィサリーデスを使うみたい。でも、多分ブルブリースレスはブクブクみたいなのから発生した単語だと思う。

るちあさんが人魚の姿に戻ってお風呂でゆっくりしているとき、ハンドルを回すと泡が出るようなおもちゃをもって「ぐるぐる あわわ~」と言ってるようなときに、ギリシャ語の訳では

bourboulithres

μπουρμπουλήθρες, μπουρμπουλήθρες, ζεστά νεράκι…(ブルブリースレス、ブルブリースレス、ゼスタ・ネラーキ)

と言っている。ゼスタは熱いでネラーキは水のことなので、泡、泡、お湯、といってるわけだが、一応「ブクブク」という感じは出てるのだと思う。

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