年運で大事なものとして、ASC、MC、太陽がある。年運については何度かお話しているが、たとえば、1985年の5月1日の朝6時に生まれた人がいたとしたら、20日後の5月21日6時まで進行したときの星の配置が、その人の20歳のときの運を表すという考え方です。
さて、たとえばこの進行するASCが出生図中の何らかの惑星、たとえば金星なら金星とトラインを作ったとする。それとは別にMCが金星とトラインを作ったとする。また別の時期に太陽が金星とトラインを作るとする。
その違いは何だろうか。
そうそう厳密にこれらの違いを表現することができるわけではないと思う。ASCの時期に結婚する人、MCの時期に結婚する人、太陽の時期に結婚する人がそれぞれいるかもしれない。
しかし、ざっと私はこう考えている。
ASCはその人の環境も含めて、ある道筋が決まる時期である。しかし、それはどちらかというと訪れる感じのものだ。たとえばASCが新しいサインに変わると、新しい土地で生活を始めるとか、結婚相手が同居するとか、何かその変化がやってくる。
太陽は多分、自分がそれに主体的にかかわるものだと思っている。自分の場合は会社を辞めて自分で仕事を始めようと思った時期がちょうど太陽が新しいサインに移る時期だった。それは後で気が付いた。そのころはASCの変化でいろいろ説明できるだろうと思って調べていたのだが、会社を辞めるなどという大きな出来事なのに、それを示すASCの変化が見当たらない。それらしいのが太陽のしかなかったのだ。
そしてMCは恐らく社会的な立場に関係するものだろうと思っている。
最近、太陽とMCがタイトなアスペクトを持つ人のホロスコープを見た。こういう状態だと、だいたいある星と太陽がアスペクトを作るとき、MCも同じ星とアスペクトを作る。
たとえば太陽が土星とスクエアになると、MCとオポジションになるというようなことですね。この人には、人生の節目の出来事が、通常の人以上に大きくのしかかってくるのかもしれない。本人になったりすることはできないし、たとえば今後その方の生活に寄り添ったりということもないだろうので、検証することは出来ないのだが、多分そうなのだろう。
そういう意味ではASCと太陽とMCの間のアスペクトみたいなのは、見ておくのがいいのかもしれない。