毎年、ハデ干し(天日乾燥)のお米をご提供しているのですが、ハデが倒れました。
実は台風9号のときも、突風でハデが倒れました。9月3日のことです。私のところは、出雲で伝統的な高いハデではなく、低めのハデを4つこしらえているのですが、そのうちの1つ(ハデ3)が倒れました。
8月末に稲刈りをして、それから晴天・高温続きで、日数的にもまあまあ経っているし、よく乾燥していると思われたので、ハデを分解し、稲を外して、そのまま脱穀してしまいました。
これが台風で同時に雨が降っていると大変なのです。稲が乾いていないから、もう一度ハデを組み立て直してかけ直さなければなりません。ほっておけば、すぐに芽が出てしまいます。
今日台風10号がやってきて、九州・沖縄の方面の方は大変だったと思います。それでお昼ぐらいになって、大体台風が朝鮮半島に抜けて、やれやれ大丈夫だったと思っていました。
ところが、安心していたら、お昼過ぎにものすごい突風が吹いて、ハデ1とハデ2が倒れてしまいました。朝鮮半島に台風が行っても、山陰は地理的には近いんですね。
台風で激しい雨に見舞われたところは信じがたいかもしれないですが、今日も確かにすごい風が吹いていたのですが、私どものところでは完全に晴れていました。
台風が9号や10号のコースをたどるときはよくあることなのですが、台風の周りでは時計の反対回りに風が吹きます。山陰にやってくる風はまず四国山地にぶつかり、中国山地にぶつかってやってくるため、往々にして強風が吹き荒れているにもかかわらず快晴になることがあるのです。
酷暑でこの強風ですから、稲は全くきれいに乾燥していました。
そういうわけで、本日も急遽脱穀機(ハーベスタ)を持ち出して、親戚の人とかに手伝ってもらって脱穀を行いました。
そういうわけで、今年はご希望の方にはこの倒れたハデのお米を差し上げることになります。実際には天日でよく乾いているので、お召し上がりになる分には大きな違いはないものと思いますが、一応ご報告申し上げます。
原因については、今年だけ特別に強風だったと考えるのか、今後もあるかもと考えるのか、少し検討します。アルミのハデが軽いからなのかもしれないというのもあります。ハデの向きもあるかもしれない。毎年こんなことをやってられないので、来年は違うやり方を試す必要があると思います。
御疲れ様でした。大変でしたね。ハデは、そうでしたね刈った田んぼに建てる感じなんでしたね。
こちらでは畔に植わっている木にかけるので倒れる可能性は低いのかな、と思います。
まあほとんど今は天日干しはしていませんけど。
あめさん、こんにちわ。
ハデの有効性については、今色々検討しているところです。
残った一つのハデも実は柱が折れていました。
金属のハデでは段数が稼げないので、柱の間の広さを少し広めにとっていたのも仇になったかもしれない。
また、ハデが倒れる際にシケ(斜めの支えの木)ごと上に持っていかれてしまうので、逆に紐を四方に張るのがいいのかもしれない。