占星術師なんてのは、使い古されたいい方だけど「因果な商売でして」、自分にとって、この年に何か大変なことが起こるな、というのは分かっている。それだけで、一般的な考えから言えば「気が狂ってます」よね。キリスト教のお偉いさんが「悪魔の仕業」というのもむべなるかな。
しかし、実際には悪魔もへったくれもなくて、ちゃんと計算すれば誰でもわかるんです。狂っているのは、そういう法則の中で生きているのに、誰一人それを知らないから、誰とも共通認識を持っていないことなんです。
私自身は第4ハウスに土星がある。第4ハウスに土星がある人は、家庭のことがいつもこの人にとって重い責任となってのしかかっていることを示している。第4ハウスは家庭のことを示すとともに、その人の晩年の人生などを暗示する。たとえば冥王星が第4ハウスにある人は祖先を祭る立場に立たされるなどという。
これだけだと、それだけのことなのだけれど、年運のMCが土星とクインカンクスを作る、みたいなのが大変なんです。そういう年が何年か前にありました。
自分自身としては、年運のなかで、進行する太陽は自分が積極的にすること、ASCは全般に自分の身の回りの環境、MCは社会的な立場や表立って起きる変化のように理解している。
MCが家のことを重大なものにしている土星と、変化を表すクインカンクスを作るということは、多分その年には、何らかの凶事で、自分の社会的立場や相続などに関わる重大な変化が起こるんだろう、ということになる。
ずっと以前にそれを予想した。自分のざっとした年表を作って、それぞれの年に何が起こるか予想して書いたのです。
たとえばその年に父が死ぬのではないか?しかし、父はその年より少し前に亡くなった。そうすると子供のいない叔父に何かがあるのか?これはハズレで、今日まで叔父は元気にしております。
で、該当の年に何が起こるんだろう、と思っていたら、兄から電話がかかってきた・・・それは携帯電話には兄の名前が表示されていたが、兄ではなく救急隊の電話だった。倒れたというのです。結果的に1年後兄は鬼籍に入ってしまい、自分は本当に家を守る立場に置かれることになった。
最近の大きな出来事が起こるときは、大体こんな感じです。何か、突然の電話がやってくる。そして、「多分こんなことが起こるんじゃないか」と思っていることが起こる。
これ、やっぱり狂ってますよね。誰かもう一人同じホロスコープを見ていて「おい、やっぱり来たな」ってことがないもの。