Twitterなどで広まっているウクライナのプロパガンダ動画について。
この動画は自分が調べたところではリビウの市民団体が作成し、監督兼プロジェクトライターはストパン・グリックユック氏ということらしい。自分が見た日付では4月9日発表の日付になっていた。
衝撃的な、残忍な内容なので、ご覧になるときは覚悟してご覧になってください。
何世紀もの間、これらの豚どもは我々を小ロシアと呼び
我々の旗を踏みつけ
我々の言葉を嘲笑い
ニシンと呼ぶ前髪、豚の脂、ハルシュカ(団子のようなもの)といった
ウクライナ人についての面白可笑しいイメージを作り上げた
酔っぱらいのしゃっくりの下、ロシアのハーモニーの音の下で
我々を飢えさせ、我々を殺し、我々を赤い拷問室で磔にし
シベリアの収容所の永久凍土へ我々を送った
平和な農業国家のもとで何か恐ろしいものが目覚めるまで
彼らは我々を殺し続けた
ドニプロのがけのはるか下で何世紀もの間何かが眠っていたのだ
最初で古代のウクライナの神
そして今我々は血まみれの収穫を刈り取る
お前たちはみな記憶さるべき犠牲者として殺される、ブチャで
イルピンで
キエフで
ハリコフで
オデッサで
マリウポリで
お前たちはみな殺されるのだ
お前たちの死体は最悪の腐った肉のように
野原で、また道に沿って、また森林地帯で腐るだろう
犬と野獣がお前たちの肉を食らうだろう
お前たちの母はお前たちをトゥベリ、プスコフ、リャザンでお前たちを待っているだろう
だがお前ら、お前らクソ野郎どもは
決して家に帰ることはあるまい
地獄へようこそ!
ウクライナ語のサイトでは大方等しく、この動画は大きな称賛をもって掲載されている。
我々が日本のメディアで見る受け取りでは、ロシアが攻め込んだからウクライナは防戦しているのだ、というような理解が広まっているが、この動画を作った人々の動機からすると、どうやらこれは間違いで、彼らは今回のロシアの軍事作戦に先立ってロシアに対する敵対心を持っており、彼らがウクライナに来たところで、待ち構えていて殺すぞ、という立場が明確に読み取れる。
また「赤い拷問室」とあるので、ソ連共産党と対峙する勢力であったことがわかる。ソ連がある間、ステパン・バンデラの名誉ははく奪され、民族主義者は追われていた。したがってこれを作った人々はナチス・民族主義者の流れをくむ人々であることがわかる。
ロシアなどのサイトで紹介されるときには、ウクライナのネオナチはイスラム国と大して変わらない、などと紹介されている。
皆さんが応援している「ウクライナ」はこういうものなのだ。自分はそろそろウクライナの残忍さみたいなのは「またかぁ」みたいになってきた。混乱というのか、こういう人々に接するときの戸惑いというのか、人間として感覚がおかしくなりそうだ。
だが、多くの人はこういうウクライナを応援して寄付もして喜んでいるのだろう。