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見積もりを取ろう

今年、小学校の上のおうち、ここから2kmちょっとぐらいのお家だが、ご主人が怪我をされて田んぼをもうやらないということになり、お前がやらないか、ということになった。四反(4,000㎡)ぐらいある。家族はまた倒れるんじゃないか、みたいなことで反対したのだが、やることにした。それと小さな、といっても一反ぐらいあるのだけれど、隣の人の田んぼもやることにした。

この隣の田んぼ、2~3年寝ていたのだけれど、この間草刈りをしてみたら、田んぼの持ち主が他の利用を見越して紐を張っていて、それを取り除かないといけない。そして紐を取り除こうとしたら、ツタが紐の上を這っていて紐を持ち上げることができない。いや、これは地面に根を張っていて持ち上げると数十メートルもある。大変ですよ。

でも、私がそうまでして田んぼをするのは、多分どこかの時点で「コメがない!」ということになると思うから。

そりゃ、何町(数ヘクタール)も持ってるような豪農さんもおいでになるだろうけれど、大半の農家は一反、二反、それ以下の田んぼをなんとかかんとかやっていると思う。そしてその主力は、七十代の「団塊の世代」の人たちだ。おそらく彼らは市役所とか大工とか別の本業で儲けていて、そのお金をちょっとだけ田んぼに割いている。献身的にやっておられるわけですね。

だが、彼らが、「田んぼなんて儲からないからもうやめた」という時代がすぐそこに来ている。だって歳だもの。若い人は土地を放っておいて町に出て、後継ぎをするつもりなどない。

たとえ、その人の田んぼが小さな小さなものだとしても、日本中で七十代の人が「もうやめた」といって田んぼをやめるところを想像してほしい。もう私のところはそうなりかけているのだけれど、並みいる田んぼはみな耕作放棄地になる。ということは、お米の収量だって突然半分になるかもしれないじゃないか。

ところが、農協は30km5000円とかの買取しかしてくれない。原価で7000円はするんですよ?絶対赤だ。若い人が「じゃ、僕も米を作ろう」などとは決して思ってくれない。それに加えて、今年はウクライナ問題があるから、物価が上がり、肥料も例年より高くなるはずだ。

 

農家にも問題がある。農協には売らなければいいんですよ。メインは別の営業のルートを通す。今年の原価で8000円かかるなら、最初からコメ30kmは1万円で売らなきゃいけないんです。

 

それで、思ったんですけど、やっぱり見積もりを取らないといけない。

なんとなく田起こしを頼む、なんとなく田植えを頼む前に「いくらかかる?」と聞くんです。そうすれば「今年はこれぐらいでないと販売できないね」と言える。農業は儲からないという常識は変えないといけないと思います。

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