今、当方は稲刈りの真っ最中で、台風がいつ来るか、気をもんでいるところです。ところが、スーパーのお米の棚は空っぽの様で、テレビや動画が一斉にお米問題を報道している。
こういう動画を見ていると、当方がいっているように、農家が高齢化が進み、田んぼを作っても黒字にできないから、みんな離農して耕作放棄地が増えているという主張もあるにはあるんだけれど、
- お米はあるところにはあるのだ。中間業者が出し渋っているのだ。
- 農水省は作況指数101と発表しているから、お米が足りないはずがない。
- 訪日外国人がお米を食べるから足りないのだ。
- 南海トラフ地震で買いだめをするからお米が足りないように見えるけれど、実際にはそんなことはない。
とか、まあ、そういうことを主張している人がやたら多い。
自分はそういう動画がいっぱい上がってきているので、自分が見落としている何かの真実があるのかもしれないと思ってみているのだが・・・ダメだね。
作る側になって考えてみてほしい。1反で全国平均の収量は535kg、およそ19袋だ。1袋作るための平均的な原価8000円。昨年までの買取価格は6000円・・・今年島根県農協は8000円ちょっとの値をつけたようだが・・・このままでは作れど作れど赤字だ。それで大規模化、農業法人化する動きもあるのだけれど、それでも数町(数ヘクタール)もお米を作って、手元に残るのが10万円とか、それはやっぱり現実を見てくださいよ。もし1袋で5000円も儲けが出るなら、1町の田んぼで300万とかの儲けが出ることになる。それ他の産業で普通でしょ?でも実体は赤なんだから。
そして、それでもお米を作らなければ、という土地や食糧の義務感に駆られて作っている人は、80前の人ばかり。そりゃ皆辞めますよ。そうでしょ?
君ら、何を大騒ぎしているんだね?君たちは一生懸命になって日本を滅ぼそうとしているんです。そしてこの期に及んで「コメは足りている」などと発信する人もいる始末だ。