ギリシャ語のニュースを聞いていて、ギリシャ語はやはり比較的外来語の少ない類の言語だと思う。
一つの理由は、ラテン語とかロマンス語起源の語彙に関しては、必ず対応するギリシャ語に置き換えるということがある。
たとえばテレビのような単語は大抵の国でtelevisionみたいな単語で通るわけだが、語の成り立ちとして、TELEはギリシャ語起源の「遠くの」という意味合いで、VISIONはラテン語起源の「見ること」という意味合いになるから、日本でいうところの重箱読みみたいな単語だ、とギリシャ人は感じるのだろう。だからギリシャ語ではτηλεόρασηティレオラシーという。オラシーならギリシャ語起源の「見ること」で重箱読みにならないでしょ?というわけだ。
そういうのはいいのだけれど、3文字略語も全く変わってしまっているのはなかなか大変だ。
先日「ΔΝΤ」という単語が出てきて、何のことかと思っていたら、διεθνές νομισματικό ταμείο で国際通貨基金IMFのことであるらしい。
ほかにも
ΗΠΑ οι Ηνωμένες Πολιτείες Αμερικής・・・アメリカ合衆国 USA
ΜΚΟ Μη κυβερνητική οργάνωση・・・非政府組織 NPO
とか出てきた。その、USAとかではダメなの?と思うのだけれど、お国柄ということなんだろう。