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7つの世界 (4)

グルジェフとスリ・スワミ・ユクテスワの7つの世界を紹介した。片方は唯物論的な、ちょっと科学に神秘主義を掛け合わせたような言い方でそれを説明した。もう一方はインド的な唯心的な考え方、ブラッマ(ブラフマン、日本では梵天と言われるが)とか、マーヤとか、実にインド的な考え方からそれを説明している。

にもかかわらず、この2つの説明は奇妙に一致していることに気がつかれただろう。

並べてみましょう。

グルジェフ ユクテスワ
法則1の世界 第7次元の世界
プロトコスモス(第一宇宙) 絶対。
肯定・否定・中和の三力が中和して一つの意志を形成している。
サティア・ローカ
唯一の実体である神・父の世界
法則3の世界 第6次元の世界
ハギオコスモス(聖宇宙) 全宇宙
三力はそれぞれ別に働く
タポ・ローカ
聖霊の世界。永遠の普遍性。
法則6の世界 第5次元の世界
マクロコスモス(大宇宙) 銀河系。
三力はそれ自体の力を表しこの世界では法則が6つ働く
ジャナ・ローカ
聖霊の反映である神の子の世界。この世界から個別の自己の意識が始まる。
法則12の世界 第4次元の世界
デフテロコスモス(第二宇宙)太陽系。
6つの力はさらにそれぞれの力を表し12の力が働く
マハー・ローカ
宇宙原子の世界。原子・時間・空間・波動の4つの幻影からなるマーヤの世界が創造される。
法則24の世界 第3次元の世界
メソコスモス(中宇宙) 惑星界。
24の法則
スワー・ローカ
宇宙電気とその磁気的属性の世界
法則48の世界 第2次元の世界
トリトコスモス(第三宇宙) 地球・人間
48の法則
ブーヴァ・ローカ
宇宙電気の電気的属性の世界。幽界。
法則96の世界 第1次元の世界
ミクロコスモス(小宇宙) 月・原子
96の法則
ブー・ローカ
物質の世界

第1の世界は両方とも絶対的な存在・神のようなものを当てており、第二の世界はその神のようなものがそのまま表れたもの、神のように一つの意志ではないが、しかしその3つの力が発現するにあたっては何ら邪魔な法則が働かない世界を表現している。
そして第3の世界において、初めて双方ともそれ自体の力とは別の力が生じることを示している。そしてそれをユクテスワは個別の自己の意識が生じると表現している。

この図式の中には、様々な宗教の要素があるように見えないだろうか。ひょっとして今まで説明しようとしてもできなかったことがこの中に含まれていると感じるかもしれないし、しかし今まで聞いてきた説明からするとおかしいと感じる部分もあるかもしれない。

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