先ごろ沖縄にオスプレイが落ちた。
オスプレイ一機の値段は、機体のみで100億、諸経費を入れると200億ぐらいいる。
自分はウクライナ問題が起きる前はニュースの情報を丸呑みしていたと思う。日本の軍備は費用でいうと世界3位ぐらいになるのだとかなんだとか。
でも、200億の機体を20機近く買うということになれば当然4千億からのお金がかかっていることになる。この200億ということは、年収2000万の人を100人雇えるということになる。4千億であれば、2000人ということになるか。
でも、ウクライナとロシアが戦端を交えるとき、中には攻撃用のヘリコプターも存在しているが、たいていはドローンが主役だ。ウクライナはウクライナでドローンでロシアの戦車を破壊しているし、ロシアはロシアでイラン製だかなにかのドローンでウクライナ軍の進撃を阻んでいる。
で、思うにドローンというのは、多分1機十万もしないだろうと思う。ひょっとすると1万円以下かもしれない。オスプレイ1機で1万機ぐらいのドローンが用意できる。そして、おそらくドローンのほうが強い。そんなことはないほうがいいに決まっているが、もし沖縄で中国軍のドローンとアメリカ軍のオスプレイが戦端を交えるようなことがあれば、多分中国軍が勝つ。でも、「日本の軍備はすごいお金を使っている」というときに、オスプレイの100億というのはすごいお金なのです。
自分はカルタゴがローマに負けた理由がわかるような気がする。当時カルタゴは地中海の覇者だった。カルタゴは戦艦を揃え、その戦艦は船の舳先にとんがった刃をつけていて、全力で他の艦船にぶつかれば敵の艦船を破壊できるというものだった。
当然そこには優れた木工職人もいただろう。「今度ローマと戦があるらしい。新しい戦艦や整備の話があるだろうから、うちの工房が賄えるぐらいの金にはなるはずだ」多くの職人がそういう金勘定をしただろうと思う。
ところがローマ軍は何とかしてカルタゴに対して優位に立とうと作戦を練り、船の上からコルブスという梯子を落として相手の艦船に乗り移るという戦法をとった。これが図に当たった。ローマはカルタゴの戦艦をくぎ付けにし、相手の艦船に乗り込んで乗組員の多数をやっつけた。しかし、自分が思うに、おそらくこの梯子には大した費用はかかっていないと思う。日本円でいえば数万円というところではないだろうか。
何も、アメリカの会社の従業員に飯を食わせるために、高いヘリコプターを買う必要はないと思う。