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アメリカを苦しめた日本

日本で放送されるほぼすべての番組で、

  • 先の太平洋戦争は無謀な戦いだった。
  • 兵力がたくさんあるアメリカに対して日本はなすすべもなかった。
  • 特攻は無駄死にだった
  • 戦争はしてはならない

みたいなことが主張される。そして、それを裏付けるように80歳だの90歳だののおじいさん、おばあさんが出てきて、「太平洋戦争はこんなに悲惨だった」と切々と語る。

だけど、自分は見ていてどうもつじつまが合わないような気がしていた。

 

先の大戦で、日本では80万人の民間人が殺された。広島の原爆で14万人。東京大空襲で11万人。

もし80万人の民間人が死ぬと思ったら、君、敵艦に突っ込まない?もし80万人が、あなた一人の犠牲で70万人、いや79万人になるとしても、自分を犠牲にしてその1万人を助けようとしない?

どうせ普通の戦闘でも軍人は1日に100人も死ぬ。100人計算だと1年で3万6千人。日露戦争の旅順の戦いでは5万死んでますよね。
1日100人のうち、一人だけ、自分だけが爆弾を積んで敵の戦艦に体当たりし海中に沈める。あなたが犠牲になれば民間人1万人がひょっとしたら助かる。

じゃ、やるんじゃない?自分も、もしそれで母親や隣のおばさんが生き残るんだったら、やると思う。

 

逆にあなたがアメリカ軍に属していたとしよう。見知らぬグアムだのフィリピンだの沖縄だのにでかい船に乗って出かける。ところが「ミートボールだ!」と日本の命知らずのゼロ戦がやってくる。うまく撃ち落とせればいいですよ。だけど、とにかく相手は戦果を挙げなければならない。国元に残っている何万人の命と引き換えにあなたの船を壊さなければならないのです。あなたの乗っている巨大な戦艦の運転席や砲台に真っ逆さまに突っ込んできて、爆発・炎上する。あなたの戦艦は沈むか、戦闘不能になるかもしれない。おそらくあなたはカリフォルニアくんだりから沖縄にやってきて、艦上の露となって消える。生きてアメリカの土地を踏むことはないだろう。

それは怖いに決まっている。あんた、カリフォルニアのお母ちゃんにはもう会えないと思って、命知らずの戦いを挑まなきゃダメだよ。なんせアメリカ側の民間人の死者は、真珠湾で海軍のお手伝いをしていた60数名だけだ。あなたが沖縄に行って死ななければならない理由などないはず。

 

つまり、特攻は無駄死にだったなどと言っている人は、統計的に明らかにおかしいことを主張しているんですよ。

多分、日本軍はもっとよくやったと思う。原爆をアメリカが落としたから、仕方なく昭和天皇はポツダム宣言を受け入れた。でも、アメリカ人の心の中では「こいつらはよくやった。こいつらを怒らせると何をするかわからない。」という尊敬と恐怖の入り混じったものがあったはずだと自分は思った。

 

でも、テレビで見る80や90のおじいちゃん、おばあちゃんが、戦争は二度としてはいけないとかなんかいうのはどうなの?

だけど、もし、もしですよ。あなたの周りに100人の軍人がいるとしましょう。今あなたの国は危機に瀕していて、外国は自分のところには一発の爆弾も落ちていないのに、あなた方の本土を爆撃したり占領したりしようとしている。そうすると、100人の軍人のうち、勇敢なものから戦いに出ません?戦後テレビに出る人が3人生き残りました。そうするとその人たちは、おそらくその100人の中では憶病な人たちです。先に相手の戦艦に突っ込んだ人の意見は聞きようがないんだから。
生き残った臆病者は自由に思うがままを語れる。

イギリスやアメリカに歯向かっちゃだめだ。

そうか?林則徐は?日清戦争の時に清の皇帝はイギリスに歯向かうものを要職から解いた。するとあろうことかイギリスは軍船を清に遣わして清の軍隊をコテンパンにやっつけた。

つまり、そいつらはただの臆病者で、自分の友人が死んだことをいいことに好き勝手しゃべっているのではないか?

 

何となくそう思っていた。だけど、いまそれはだんだん証拠が出てきた。自分が考えていたことが正しかったと思うようになった。

その証拠と思われるものを挙げるのは簡単なことですよ。でも、考えてみて。ひょっとしたらそうなんじゃないかって。

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