何が、幸せかというのは、わからない、と思う。幸せにはなりたい。そうでしょ。
イベントチャートというのは、たとえば結婚とか、起業とか、引越しのような大きなイベントが起こるときの、その起こった時間のホロスコープです。
そのホロスコープには良しあしがある。結婚のホロスコープを見るとする。それは同居を開始したときか、籍を入れた時か、結婚式をしたときか、とにかく二人が後戻りできないようなスタートをしたときのホロスコープである。離婚したくないなら、ASCがフィックスドサインのほうが良い。夫婦を表す太陽と月は良い関係にあるように。天王星のような突然の変化を表す星が、ショッキングな位置にあってはいけない。
そこで、エレクショナルチャート、選択のチャートという考え方がある。結婚のため、入籍したり同居したりするために適する日時を最初から絞り込んでしまおうじゃないか、というわけだ。太陽と月がいい配置になるような日時を最初から選んでおこう。天王星や土星がおかしな位置に来るのは最初から避けていい時間を選ぼう。そうすると限られた日時だけが残る。
しかし、仮にあなたが離婚したとして、あなたにとってそれが悪かったとなぜわかる?
確かにほとんどの場合離婚は悪いことだ。だけど、あなたにはそうした経験が必要なことだったのかもしれない。離婚したことによって、あなたはその後もっと大事な人生の歩みを進められたかもしれない。たとえば東国原英夫さんは、奥さんと分かれて宮崎県知事になった。あのことがなければ今日の東国原さんはないかもしれない。
で、結婚したときのチャートには、そうした別の道筋も暗示されている。これは結婚のチャートだ!が、この星はひょっとすると全く違う人生の可能性を示唆しているのではないか?そういうことがある。
このことに対する解決方法は、恐らく結婚開始の日時のチャートを作って、そのときに二人が離婚するかうまく行くかだけではなく、そのチャートから予想できること、読み取れることを、一応書き出してみることだろう。
「この二人は離婚はしないだろう。だが、この位置にこの星があることによって、この二人はどこか遠くへ移転することになるかもしれない。」恐らくそういうこともそのチャートの中には表示されるはずなのだ。