ASC、上昇宮というのは、計算上、東の地平線に位置するサイン(星座)のことである。
またここで年運というのは、1日1年法で計算した星の位置でかんがえる先々の運勢、である。
たとえば2000年1月1日12:00に生まれた人がいるとする。そうすると2000年1月2日12:00のホロスコープが1年後の運勢を表している、とかんがえるわけだ。
太陽は1年365日で1回転するから、360度の天球だから、1日に大体1度動く。じゃ、半日なら0.5度だ。たとえば30歳なら30日後、30度ぐらい進んだ場所を計算して、その太陽とほかの星がアスペクトを作らないか調べる。
ASCは、1日進むと、やはり大体1度進むのだが、計算上1.3度ぐらい進む場合もあるし、0.7度ぐらいしか進まない場合もある。だが、ASC、地平線の星座は、お分かりのように、一日で1回転する。朝獅子が見えていれば、夕方には真反対の天秤が見えるはずだ。だが、年運を計算するときは、その1日1回転を無視して、獅子の15度から16.2度に移動したなら、あたかもスムーズにその間を移動したかのように計算する。半日後なら本当は水がめの15度付近にあるわけだが、獅子の15.6度付近にあるものとして計算するわけだ。
しかし、もし出生時間が1時間ずれたとすると、計算上は実人生で15年ぐらいのずれが生じる。たとえば本当は獅子の15度ぐらいのものが、1時間後なら乙女の0度付近になってしまう。仮に乙女の3度付近にある重要なポイントがあるとすれば、獅子の15度なら青年期に起こると予想されることが、乙女の0度だと幼少期の出来事になってしまうことになる。
つまり、ASCから計算される年運は、ほかの惑星に比べて、はるかに出生時間に左右される。ほかの惑星の場合、1日程度のずれは大きな度数にならないし、動きの早い月であっても前後6度程度、半年程度のずれにしかならない。
にも拘らず、ASCから判断される年運は、ほかの惑星に比べてはるかに的中する。いやだけどね。当たってるね。ずれの大きい指標が大きく運勢を反映する。そうでなければ、同じ誕生日の人がみな同じ人生になってしまう。