無料占断を行って、人生で起こった出来事とその時期、近年の状況をお伝えした方から、その占断が、かなり正確に当たっているとご連絡をいただいた。その方は、私がお伝えした一生の比較的大きな流れ、近年のいくつかの出来事を実際の人生と照らし合わせて、改めて人生には一定の流れがあるということに気がつかれ、驚かれたご様子だった。占星術で運命を変えることができるだろうか、ご質問になった。
私も何もかもわかっているわけではないのだが、私がわかっていること、わからないけれどもこうではないかと考えていること、大まかなことをお伝えしたいと思う。書きかけてみると、長くなりそうに思うが、少しずつ書いてみる。
まず、運命とは何か、ということである。
一般的には、運命というのは、先々で起こる出来事が事前に決まっている、ということに対して漠然と使われる言葉である。それで、単純に思考の上だけで、一般的に言われる哲学的に、すべてが予定されている、すべて事前に決定している、というのが運命と考えられている。
しかし、事前に決まっているとしても、それを誰も知りえないのなら、あるいはあなたが知りえないのなら、そんなことは単なる頭のお遊び、机上の空論であって、考えても何の結論も出ない。
しかし、今回ご質問は、ある一定の方式でもって、現代の科学では、あるいは物理学的には、予測し得ないような出来事が実際に予測されているということからのご質問である。
そして、一応ありがたいことに、占星術の場合は、それが実際に観測される星の動きに連動している。タロットのように教皇が出るのか戦車が出るのが、あるいは筮竹のように陽が出るのか陰がでるのか、でたとこ勝負ではないのである。
つまり、ここでいう運命は極めてリアルな何かだ、ということを確認しておきたい。
運命は一定の方式で知ることが出来、知っていると知らないとでは違いがある何かである。
よく知られたものではないにしても、普通の物理法則、たとえば明日雨になるか晴れになるか、30年以内に関東地方でM7以上の地震が90%の確率で起こるかどうか、そういうものと同じく、ちゃんとした法則である、ということ。(続く)