毎日毎日金正男氏の暗殺のことが報道されているが、あんまり中国の動向が報道されていないと思う。石炭の輸入をストップした、ということぐらいか。
トランプさんが大統領になって、北朝鮮がミサイルを打ち上げた。北朝鮮はある意味大きな話題の中心となっている。
どこまでそんなことがあり得るのか自分はわからないが、例えば国連がアメリカ主導で制裁の決議を打ち出して、軍事行動が起こる、というようなことが起こったりしないだろうか。今や北朝鮮は移動する車や潜水艦のようなものから直接アメリカを核攻撃できる能力を持ちつつある。アメリカも対応しなければいけないというときが来るのではないだろうか。
しかし、万一そんなことになったら、中国としては先に北朝鮮に介入したいのではないだろうか。イラクやアフガニスタンみたいに北朝鮮に米国の軍隊が駐留する、ひょっとしたら統一大韓民国ができるなどというのは、シナリオとして避けたいだろう。たぶん、あまりにも金正恩が強硬な態度を取っているのは中国には都合が悪いのではないか。
もしそうだとしたら、金正男氏やそのご子息、ハンソクさんですか、が自分の手の内にある(あった)というのは大きなカードだと思うのです。
「金正恩は父親の正当な後継者を殺して、北朝鮮を乗っ取ったのだ」みたいなシナリオにして、「金日成の正統な後継者ハンソクが帰ってきました」みたいなことにして、中国政府と協調的な政府を作るほうが、都合がいいじゃないか、と思ったりしてニュースを見ています。どう思います?
ちなみに、ギリシャのニュースは聞いてるけど、北朝鮮の話題はほとんどない。ミサイルの打ち上げは聞いたけど、金正男のニュースはひとつもまだ聞いていません。そのミサイルの打ち上げも、安部さんの訪米のことは報道していない。アルバニアの政権がどうとか、トルコが繰り返しエーゲ海で挑発行為をしているとか、ユーログループの会合の決定がどうとか、そういう話題ばかりです。