人にもおすすめしているのだが、年表を書くことが良い。占星術に関係して、という場合もあるけれども、むしろ関係なく自分の年表を作るのである。
まず最初に年号を書いてしまう。誕生した年から初めて、まず年号をどんどん書く。私はパソコンを使っているが、ノートでもいいだろう。秘密のノートを作るのだ。1ページに1年を当てればいいだろう。その年にあったこと。であったこと。行ったこと。重要なこと。それを書いていく。
わたしの感覚では、特に書き出すのが良い。何が起こったのか、まず年表に書く。するとあんなこともあった、ということになる。その主な出来事で思い出したことをどこかに文章で書きだすのである。能動的に表現する必要がある。すると、これを表現しようと思ったということとは別に、「あれっ、こんなこともあった」という記憶が思い浮かんでくる。恐らくその時の感覚は、まるでその場に昔の空間がよみがえるかのような不思議な感覚である。
そうすると、そのようにしようとしたことがきっかけで、サツマイモの茎を引っ張ると芋がついてくるかのように、次々と過去のシーンが思い出される。後は外部の音の入らない環境でリラックスして静かにしていさえすればよい。一度引き金を引かれた心のプロセスはどんどん昔のことを呼んでくるのだ。
あまりに激しい人生の変遷があって、しかし、ある瞬間には何事もなかったかのように毎日を送っている。
しかし、時々夢の中では思いを反映する何かを見る。何かとても印象的なシーンを夢で見たりして、後でよく考えるとそれは昔失ったものだったりする。心の問題には昔の何かがきっと関係している。
そういうことをしないと、人から言われて自分の人生の意味とかなかなかわからないわけです。占星術師はそういうことをいう立場にはあるわけですが。「この時期プログレッションの月が木星にスクエアです。」そのこと自体は、本来は別に悲しいことでもうれしいことでもないはずなのだ。「だから、立場上困ったことが起こったかもしれません・・・」そして、その起こったことも、別にそれ自体が良かったとか悪かったということは判断しなくてもいいと思うのです。