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作況指数という罠

テレビのいろいろなところがコメ不足を取り上げているようですね。今日はたまたまひるおびだった。先日はNHKでお昼に移ったニュース解説でお米の品不足の問題を取り上げていた。

さて、そのNHKのニュース解説番組です。NHKで出演していた解説委員は、1993年にコメ不足になって、タイ米などを輸入したことを例に挙げて、「あのときは、作況指数が74という驚異的な低さだった。今はそんなに作況指数が悪くなることはないから心配ない。」という意味のことを言っていた。

作況指数というのはWikipediaによると「作況指数(さくきょうしすう、さっきょうしすう)とは、農作物のうち、主に穀類や豆類について、10アール(1反)当たりの平年収量(平年値)を100として、その年の収量を表す指数である。」だそうです。

つまり、同じ面積当たりで取れるお米の量、ということですね。1993年は極端な冷夏で、例年の7割ほどしかお米がとれなかったということですね。

だけど、もし作付面積自体が減っていて、半分ぐらいになっていたら?100%取れて、作況指数が100だったとしても、生産量自体は5割になってるんじゃない?誰でも思いますよね?
ここで何回も指摘していますが、コメ農家は作っても作っても赤になるように政治が設定しているんです。お米1袋作るのに8000円近くかかっても農協は1袋6000円で買取していて、涼しい顔をしています。廃業する農家もたくさんあり、あたりには耕作放棄地が山のようにあります。そして田んぼをつぶして太陽光パネルを設置すると国や自治体から補助金が出るのです。

農機具のクボタさんが、お米の生産量の年ごとの結果を表にまとめておられます。
https://www.kubota.co.jp/kubotatanbo/data/yield.html

1993年の収穫量は781.1万トンです。これはサイトによって多少のずれがあって、789万トンみたいな数字を出している情報源もあります。

で、クボタさんの最新データ、2022年の生産量は726.9万トンなんです。1993の生産量よりずっと少ない!お米はなくて当たり前。もっともっと減ると思う。

 

問題はNHKの解説委員なんですよ。作況指数を持ち出して、いかにも自分は知っている、不安に思うことはないといっているけれど、実際の生産量は減る一方なんです。解説委員は知らなかったのか?いやあ、それで飯を食ってるんだから、そんなことはあり得ないと思う。つまり、わかってて、視聴者をだましているとしか考えられない。

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