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大東七夕祭りの不思議

大東の七夕祭りについては、以前ブログで触れたことがある。私の住んでいる地域で1か月遅れで行われる七夕祭りだ。子どもがちょっとした山車のようなものを引いてお囃子をしながら町内を練り歩く。明日がその七夕です。

自分は、役のおはちが回ってきて、いろいろ準備のお手伝いをしている。

 

以前書いたと思うのだけれど、「大東七夕まつりは何か」というのが自分ははっきりしなかった。いろいろ聞くけどどうもはっきりしない。祇園祭は八坂神社の例祭である。ホーランエンヤも宍道湖だか大橋川だかの近くの神社の神様が、あっちからこっちにお移りになられるのを楽しませるそうだ。キリスト教の祭りには、ハロウィーンとかアメリカの収穫祭みたいな比較的新しい習慣は別にして、昔の祭りについては、一つ一つちゃんと神学的意味がある。
そうしてみると、大東七夕まつりは何か?というのがどうもわからない。400年前に尼子と毛利のこの地域での戦いが終焉したことを記念して行われていると聞いた。しかし、「誰が」「どういう目的で」というところが、なにかよくわからない。多分これがよくわからないから、大々的に宣伝もできない状態なのだと思う。
お囃子も「サーイ、サーイ、サイサイ、てんてこてんの七夕さん」と決まってるのだが、そのお囃子がこれこれこういう理由でこうでないといけないというのを唱えている人がわかっているかというと、誰も知っている風がない。それも不思議なんですよ。その音楽、その言葉、子供の心に刻み付けられるものが、何か教育的なものであってほしいと自分は思う。

 

それで、今年は割と大東の中心メンバーが集まる会に一度出たので、そのとき七夕はいったい何なのか、イロハを教えてくれと頼んでみた。すると、何年か前に個人で大東七夕祭りについてまとめて自費で冊子を作った方がおいでになるということで、その貴重な冊子を一つもらい受けた。
これも作られたのは個人さんですよ。なんでその中心組織とかじゃないの?

 

それで、それを一通り読んでみて、自分は少し驚いた。大東七夕まつりは、地域での戦が終焉して、子供が自発的に行列を始めた。そして、ずっと子供たちが組織する祭りとして継続している。基本的にはそれだけなのだ。
一応名称の上で「宮」と呼ばれて、山車上にお社っぽい構造物もあるが、だからといってどこかの神社が音頭を取っているとか、何かのご神体があるとかというとそういうことはなく、純粋に子供の祭りなのだ。今は一応、祭りの主催は「七夕まつり保存会」ということになっている。
とにかく宗教色とかそういうことがないのです。

これは昨年聞いたのだけれど、七夕行列には突然誰かがその行列に加わっても何ら問題ない。こういうのはなかなか珍しいのだと聞いた。

 

こういうのを聞いて、ちょっと驚いたし、これでいいのかもしれないとも思った。ある意味進んでいるのかもしれない。
しかし、それでも「これ・これ・これでございます。」という説明がないと、「何で七夕なの?」という求心力はやっぱり弱まると思うんですよ。今も大東の中心市街がどんどん発展しているかというとそういうこともないし。子どもと言ったって、だんだん大きくなって、おっさんたちも協力する。そのなかで、酒を飲んで話をするだけの会になってしまう危険性もあるし、過去に地域ごとのいさかいみたいなことも実際あったのです。

でも、それで400年もやってきたんだしなあ。とても微妙です。

大東七夕祭りの不思議」への3件のフィードバック

  1. あめ

    へぇ、素敵な由来ですね。そういう自然発生的なものが長く続いているなんて貴重な気がします。
    しかも子供たちが始めただなんて、それ、それこそ売りにできそうな気がしますが。

    返信
    1. simpledirect 投稿作成者

      あめさん、こんにちわ。

      そうなんです。売りに出来そうな気がします。
      が、問題はその「誰が売りにするか」ということなんですよ。市役所なのか。寺社なのか。
      ここは複雑なところで、もし仮にどこかの団体がすごく力を持ってしまうと、阿波踊りみたいになってしまう可能性があると思うんです。
      だからこれでいいのか。でも、もうちょっと何か中心があってほしいような気がします。

      返信

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