ラジオで宇多丸さんが映画を批評する番組があるらしくて、Youtubeによく載っている。昨年のガッチャマンの酷評が面白かった。それで時々「これどう評価されているだろう?」と思って検索することがある。
Yahoo映画にもレビュー欄があって、多くの人がいろいろな最新作に投稿している。最新作だけ?インデペンデンス・デイとかは?あるよね。
というか、自分自身はインデペンデンス・デイが古い映画だという感覚はなかった。つい最近のものだと思っていたのだけれど、実はもう20年近くたっているのか。
ほな、ディア・ハンターとかあるの?
あったねえ。あります。ありますよね。古い映画でも一応大体サイトには載っていて、再上映なんかがあるとまた見た人が投稿している。
なぜ、ディア・ハンターなの?と思われる人もいると思う。自分はあんまり映画の趣味はなくて、若い時に自分一人で見に行ったのはディア・ハンターとガンジーです。ディア・ハンターはリアルタイムじゃないけど、再上映か何かの機会だった。当時割と一生懸命英語を勉強していて、ペーパーバックを買って来てだいぶ読んだ・・・最後までは読めなかったと思う。wannaとかgonnaという単語を見たのは、あれが初めてだった。それから、当時自分はギターをかなり一生懸命練習していて、ジョン・ウィリアムスが弾いていたテーマ曲は浴びるほど弾いた。
レビューを見るうちに、少しずつあの時代のことを思い出していた。
あの時代、戦争に行って人が死ぬというのは、まだ当たり前の現実だった。
今は何か遠いことのように思われる。アメリカ軍がイラク戦争なんかにいったりしても帰還兵士の心のケアがどうこうとか「えっ、その程度なの?」という気もする。ごめんなさい、こんな言い方で。でも、実数で考えると、あんまり死んでない。イラク人は結構死んでいる。イラク人を殺すだけ殺して帰ってきている。先日のISの人質事件にしたって、たまたま渡航しちゃいけないところに渡航しちゃった人二人だけ(関係者の方、ごめんなさい!)が殺されました。
ところがベトナム戦争までは、ドロドロの戦場で、何万人も死ぬのがいわば当たり前だった。そして、その時代の人は、戦争の意義を信じ、必死に何かをやり遂げようとしていた。そして、それに対するものとして、戦争反対がどうこうというのも、それなりのリアリティを持って語られていた。
今は何か「反戦」という言葉自体を聞かなくなったよね。