昨晩、認知症サポーター養成講座なるものに出席してほしいという通知があって、出かけた。地域で認知症の人が増えた場合には、こういう対応をしましょう、みたいな内容だったわけだが、自分はその前提となる統計に引っかかった。
まず認知症2025年問題というのがある。2012年には65歳以上の人で7人に1人だった認知症が、2025年には5人に1人になり、周囲の人間の負担が増える、というのです。
認知症2025年問題とは | 病気について知る | 人間ドック | 健診会 東京メディカルクリニック (dock-tokyo.jp)
ちょっと待って。増えるという前提なの?
でもこの時は特に質問の時間もなかったので、一旦スルーして講座の内容を聞いた。
しかし、警察庁が発表した徘徊者の推移が2012年から2019年でほぼ倍になっているのをみて、黙って聞いていることができなくなった。
2023年の認知症行方不明者1万9039人、11年連続で最多を更新―警察庁 | nippon.com
「ちょっとストップしていいですか。」なんで増える前提になっているのか。これの対策は社会福祉協議会の問題ではなくて、行政が行うべきことなのでは?10年で状況が改善しておらず、むしろ悪化しているのは別の原因があって対策を何もしていないということなのでは?
社会福祉協議会のご説明をなさっている担当者の方は、私が指摘した問題をよくご存じの様だった。自分も同じ問題意識を持っていて、ずっと同じでいいのかというのは説明をしながらも思っているということだった。私はこの方は立場上社会福祉協議会においでなので、こういう説明をなさっているけれど、根本的な対策は厚生労働省とか別のところの担当だと思ったのでそれ以上のツッコミはしなかった。
会が終了後、この担当者の方が私のもとに来て、言葉をかけてくれた。リアクションがあったのがうれしいということと、やはり同じ問題意識をもっておいでのようだった。
でも、おかしいんじゃない?
日本人の2人に1人はガンで死ぬ。なるほど。でもそれを20年言い続けているとしたら、それは日本政府や行政が怠慢だということ。改善して減ってなきゃ、おかしいでしょ?
まして認知症は増加しているんだから。普通はなぜ増加しているか考えません?その原因を取り除いて、健康長寿を目指すべきなのでは?
自分は「サラダ油をやめれば認知症にならない」という本を読んだことがある。油を高温処理したときに出るヒドロキシネナールという物質が認知症の原因であるという説を読んで、この本も決して学術論文的な本ではないのだけれど、ある程度信じることにし、サラダ油は避けて、米油、オリーブ油、ひまわり油などを利用してきた。
だけど、こうはっきり統計的に認知症が増えているということになると、やっぱりそうかもな、という気になりますね。みなさん、サラダ油とかキャノーラ油とかやめましょうよ。そして議員さんとか行政の方には、「君たち、何をやってるんだ」と声をあげましょうよ。