世界の象徴体系というのは、必ず循環する整数によってあらわされています。十二支もそうだし、十干もそう。七曜もそうです。そして、その占いのやり方は、決まってその除数を求めます。割り算した余りですね。
十二支と十二星座は違うように思われているかもしれないけれども、その根拠というのは結局理論性にしかありません。牡羊座の方向の0度から30度の部分は、天空から牡羊座ビームが地上に降り注がれている、などと考えるのはばかげています。単に天空を12に分割しただけ、なのにそこには何らかの意味が読み取れる。だからの十二星座です。だから、私はもともとはチェスと将棋が起源が同じものであるように十二星座と十二支もたぶん同じ起源か、あるいは同じ法則性の別の表現だと思います。
そういう意味において、また一つの象徴が一つの世界を表しているという点において、九星とエニアグラムは基本的に同じものだろうと私は思います。
九星の場合、五黄と八白と二黒は3つずつ離れていてそれぞれ中宮、鬼門である丑寅、裏鬼門である未申を支配しており、これらの三つの星は変化を表すと言われています。エニアグラムの場合、9が全体を表していて、3と6が変化のポイントにあります。割り当ててある数は違うけれども、同じ法則性を表しているのではないか、という根拠の一つです。
また、九星には陽遁と陰遁があります。エニアグラムのもとになっているオクターブの法則でも上昇オクターブと下降オクターブがあります。ほかの象徴が一方方向に回るのと違う点でも同じです。
さらに九星は往々にして、植物の成長のプロセスと関連して語られます。プロセスとしてとらえられる点も同じです。
もう一つ。これは本当はどうかわからないのだけれど、普遍的な数の循環の法則とでも言ったらいいでしょうか、グルジェフがその著作でヘプタパラパルシノクと呼んでいるもの、7の法則、オクターブの法則の表現としてエニアグラムが紹介されたわけですが、グルジェフ自身アトランティスで一度この法則が見失われたのち、再発見したのは中国人であると言っています。ご存じのとおり、九星をはじめ中国の暦法・占術・医療などの体系の創始者は黄帝と言われています。あんた、ほんまにアトランティスでほろんだのを知ってるの?という突込みは当然あってもいいかもしれないけれども、9の数が循環する体系というのは、身近にあるものでは九星だけです。
では、九星の星を無理やりエニアグラムにはめたらどうなるか?たぶんこんな感じ。
これ、数字が逆回りになってしまうのですが、ミとファの間のインターバルである3は、今から目が出るという変化である二黒だろうと思うのです。まことに勝手ながら。でも仮に裏返しにしたとしても、内部の矢印の向きは変わらないといえば変わらない。
エニアグラムで性格判断と仰っている方も、多分これを見るとある程度納得されるのではないでしょうか。
内部の線の意味は?四緑、つまり縁、長いもの、結婚、行き違い、こうしたものが坎で示されるような、知者、SEX、欠乏、病気などと関係するだろうか。そしてそれが外部に響く三碧に関係していくのか・・・ええ、多分。
すごいです!
ヨーコさん、こんにちわ
すごいですか。
ヨーコさんはグルジェフの関係の何かの影響を受けた方ですか。
自分も一時グルジェフには傾倒したものの結局ヘプタパラパルシノクも客観芸術もわからず仕舞いです。わからないのではあるけれども、いつの間にかだいぶ来ているのかもしれないとも思います。