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ローランド・エメリッヒ版ゴジラ

ツタヤカードの更新の案内が来た。去年までは、更新するとタダで1枚借りられる券をもらえるということだったのだが、今年から券はなくなって、引き換えにその場で1枚タダになる、ということだった。

それで、先日見そこなったことでもあり、母親にみせてやろうということでシン・ゴジラを借りてきて、一緒に見た。自分は映画としてはこれはよくできていると思うんです。

 

しかし、内容が少しずつ分かってくるにつれ、このゴジラはエヴァの「使徒」に似ていると思うようになった。無限に進化する恐怖。人知で破壊できない生命体。監督が同じ人なんだから当然なんだけど。
ゴジラに対する凍結作戦をする前、夜中にしっぽからカタンと何かが広がりかける。ゴジラから分裂して飛び立つはずの人型生命体、第5形態がスタートしかけている。
続編を作るときは第5形態で撮らなくちゃダメだよ。つまり人間サイズで背中に羽が生えていて、なおかつ背中にギザギザがあるみたいな。それで映画を作って「続・シンゴジラ」で通るだろうか。
つまり、実はこれはいわゆる「ゴジラ」ではなく・・・やっぱり「使徒」だ。

今考えると、いろいろ矛盾点がある。やっぱり体長118mはデカすぎる。あれでミサイルを撃ち込んでも何の損傷も受けない固い生命体ということになると、相当の重量があるはずだ。そうすると多分歩いた跡地は液状化するはずだ。派手に街中の破壊シーンは撮られているけど、周囲の住宅も地中に沈むと思うのだ。

 

そうこう考えていくうちに、実はゴジラ映画の中で、もっとも現実的なフォルムをしているのは、ローランド・エメリッヒ監督が撮った初代ハリウッドゴジラだと思うようになった。この映画、イグアナみたいなフォルムと言い、卵を一杯産んでしまう設定と言い、いろいろ酷評されてきたけど、今になって考えると非常によくできた映画だと思う。

 

この大きさで動けるためにはある程度スマートでないといけない。そうでないと、シンゴジラで海洋生物学者が言っているように、自重でつぶれてしまうからだ。仮に自身の身体がそれでもったとしても、彼が足をおろした地面はただでは済まない。しかし、あのイグアナのフォルムでニューヨークの街中を駆け抜ける姿なら「ひょっとしたら、そういうこともあるかも・・・」と思える。

エメリッヒ版ゴジラが大量の魚を餌にしているのも、つり橋の糸に引っかかってミサイルで死んでしまうのも、それぐらいでないと生物としてはあり得ないような気がする。シンゴジラの自身の中で核分裂する生命体としてのゴジラは、当初からのゴジラの流れを汲んではいるものの、現実的な設定としてはぶっ飛びすぎているのです。

そして、ある意味エメリッヒ版のゴジラはシン・ゴジラと同じで「そういう予測不明の生命物体が実際に出現したら、人間はどう対処するのか」という現実路線を追求している。

 

つまるところ、エメリッヒ版ゴジラはよく考えられた作品なのだと思う。

シン・ゴジラが日本で評価されるのなら、エメリッヒ・ゴジラも当然アメリカの作品として高く評価されるべきではないか?

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