ジムノペディって、エリック・サティのなんだかゆっくりした音楽だというのは知っていました。でも、それ以上のことはあまり知りません。なんや、有名なんやな・・・みたいな。タイトルの意味についても特に考えていませんでした。
ところがあるとき、車で走っていると、多分喫茶店か何かの看板に
Gymnopédies
と書いてあった。書いてあっただけです。
フランス語の発音で読むとジムノペディ、だけこ、この綴りを見たらどう考えても
Γυμνό παιδί (ギムノ・ペディ)
つまり、「裸の子供」という意味なんですよ。自分はこう、ギリシャ語を勉強したりしてる感覚で、この綴りを見ると「ああ、裸の子供だ」と思うわけです。
車のフロントガラス越しにパッと管板を見て、その文字の並びで、
「えっ、なに?裸の子供でなにするの?」
と思ったので、びっくりした。そこで初めてサティの音楽は「裸の子供」という音楽なのだと気が付いた。ちょっと待って、ひょっとしてエリック・サティというやつは、実はヤバいやつなのか。
実は、ギムノペディは、青少年を裸にして神の前で躍らせる儀式のことで、サティはその様子を描いた古代の壺を見たインスピレーションでこの曲を作曲したということだった。
ふむふむ、BGMの走り、か。