いや、あんまりテレビは好きじゃないんだ。だけど、桂川の土手とか、時代劇の舞台になってる土地なんてのは、あながち縁のない土地でもないし。
しかし、今年水戸黄門が終了して、民放が放映するレギュラー番組の時代劇は1本になってしまったらしい。NHKとしては、平清盛とテンペスト、ということになり「江戸もの」はないよ、ということか。
さて、先日身内のものが出演するのというので、浜田で行われた
「わが夢は波濤の彼方に」
なる、舞台を見に行った。一応ミュージカル風な、しかし参加者は市民からの一般公募および地元の合唱団・バレエ団ということになっていて、いろいろな演技が混ざって披露されるものだった。
幕末に禁制を破って海外の国と取引をして藩に利益をもたらした廻船問屋がいたが、庇護してくれる藩主が水野忠邦との政争に敗れてしまい処刑される、というストーリーだった。
舞台そのものは、バレエあり合唱ありの意欲的なものではあったが、市民の素人さんがやっているんだから、まあまあだったと思う。
しかし、私は地方にこれだけの素材がある、ということが新鮮だった。
考えてみると、時代劇というのは江戸か、京都が舞台だ。時々長州や薩摩が出てきたり、戦国ものなんかではあちこちが舞台になるが、まあ、大きなものは江戸と京都だと思う。
時代劇がなくなって後継者が育たないとか、色々言われている。本当にそれが関係者の十分な努力のもとに言われたものなのだろうか。
こういうのやったらどう?