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聖夜

間もなくクリスマスがやってくる。クリスマス・イブの晩のことを日本ではいつしか「聖夜」と呼ぶようになった。これ、語源なんでしょうかね。いわゆる「きよしこの夜」でしょうか。

 

ぴちぴちピッチピュアの38話(通しでいうと90話)、最終回の前の回でミケルとの最終決戦の場面なのだけれど「聖夜の戦い」というタイトルがついている。日本語で短いタイトルなのだけれどギリシャ語でタイトルを言うときは

η μάχη της παραμονής των Χριστουγέννων
(イ・マーヒ・ティス・パラモニース・トン・ハリストゥゲーノン)

と言っていて、長いです。

 

まずΧριστούγεννα(ハリストゥーゲナ)というのが、クリスマスのこと。ゲナというのは、いわゆる「生まれる」から来た言葉で、文字通り「キリストが生まれた日」ということになる。

παραμονή パラモニーは前日・前夜です。~μονήというのはμένω、待つ、その状態にとどまるというような意味合いの単語から派生した言葉で翌日の大きなイベントを待っている日ということですね。

だから正確な訳と言えば正確な訳です。

また、ここにはごまかしがないです。つまり、キリスト教国でもない東洋人が漠然とロマンチックな夜として「聖夜」と言っているのではなくて、「キリストの誕生日の前日の戦い」と言っているわけで、ミケルさんもるちあさんも逃れようもなく神様は信じましょうということになってしまいます。

こういうことは随所に感じるところですね。なんせ国教だからね。

 

ちなみにたまたまYahooのサイト、週刊ダイヤモンドさんの記事で目にしたところによると、「聖夜」に恋人と過ごす、いわば豪華なホテルを予約してヤリましょう、的なことを最初にプロモーションしたのは女性雑誌の「an an」で1983年の12月23日号なのだそうです。
多分「聖夜」という言い回し自体も、そのころ以降に一般化したのではないでしょうか。

確かに昔はケーキを買いましょう、おもちゃのプレゼントを用意しましょうというのはあったにせよ、イルミネーションのあるところに行きましょう、ホテルを予約しましょう、というようなのはなかったような気がします。

1950年代はまだ戦争の記憶が色濃く残っており、60年代、70年代はやっとアメリカのいろいろを受け入れて経済的な発展が進んだころで、まだそういう男女の自由な交際云々というところまで国民は考えが回らなかったのではないかと思います。80年代から、と言われれば、なるほどそうかもしれないという気はします。

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