昨日、やっとうるち米の稲刈りが終わった。雨の日を避けなければいけないし、田んぼが水を含んではまってしまうので、半月もかかってしまいった。
今年は、自分が言い出して、休耕すると仰っていた隣の田んぼも作ったので、うるち米の田んぼの作付はほぼ倍になった。
他の作業は、そんなに手間はかからない。田植えだって、機械で2日ほどで終わった。それも誰かに頼んでやってもらっても、そんなに大きく変わらない。しかし、稲刈りだけはそういうわけにはいかない。コンバインでやれば話は早い。しかし、当家はハデでするのです。
ハデの場合、それを知っていないとできない様々なノウハウが存在している。バインダーという稲刈りをしながら、刈った稲を麻ひもでくくって束にしていく、小さな農業機械があって、それはうまく走っている間はトコトコと稲が刈れる。しかし、折り返し地点では機械を転回しないといけないから、手である程度そのエリアだけ刈っておくことが必要である。すると、手刈したときに、わらを束ねる「より」と呼ばれるものが必要である。前年の藁を取っておいて、それを縄のようになっておかなければならない。ナイロンひもなどでは、刈った藁をたとえば飼料に売ったり肥料にしたりする際に邪魔になるのだ。
ハデの木と竹の結び方などもそうだ。高いハデを作るときに、それを結ぶ結び方は決まっている。架けるときに人がそこに上がらなければならないし、生の稲わらをずっと架けるのもかなりの重さになるから、ゆがんだり倒れたりしないようにしておかなければならない。
そうしておいて、刈った稲を運搬機に乗せてハデに架ける。
低いハデなら、立っていて架けられるが、段の高いものだと、稲わらを投げる仕方というのがある。
で、今はその作業を70歳にも80歳にもなる母や叔父や叔母に頼んで一緒にやってもらっている。親戚の人が手伝いに来てくれることもあるが、その場合も年齢はそれぐらいの人たちばかりだ。
来年も再来年も、その人たちが作業に参加してくれるか?それはわからないのです。
色々な事情で、手伝いましょうかなどと街の方が仰ってくれることもあるけど、じゃあ来てください、と申し上げることはあまりない。遠方から来ていただいて、疲れもするし。
しかし、今後は多分そういうことも考えないといけないだろうと思う。そうすると、作業をちゃんとマニュアル化しておかないといけないのではないか?