一人で死んだ人、その状況に誰も立ち会わなかった人というのは、どんなふうに亡くなったのかわからないのが普通だ。
ところがそういう人の死にざまがわかるような出来事が二つある。
一つは霊能者みたいな人が、それをいうことである。
もう一つは何も知らないはずの赤ちゃんがそれを話すことである。こうした事例が発見されると、人は生まれ変わりがあるのだ、という。
どちらのケースにしても、なぜその人が言っていることが正しいとわかるのか、という理性的な問いは生じ得る。しかし、彼らに対して私たちがわかっている範囲のことを告げていないのに、彼らがそれも正しく言い当てている場合、そして彼らが言ったことが後で調査した実態と一致した場合、彼らは高い信憑性でそれを話していると考えざるを得なくなる。
何が起こっているのだろう。図にしてみた。
問題は、この「何らかの形で残る」の部分で、普通人はこれを「霊」とか「魂」とか呼んだりする。しかし、それはいわゆる霊なのか。たとえていうなら人なのか。生きているのか・・・生きてはいないわけだが・・・?