自分もそうだったのだけれど、チーズのような食品は太るみたいに考えている人が結構いる。
要するにチーズを脂の塊みたいに見ているということなのだと思う。バターは脂だ。牛乳からできていて、黄色くて、固まっている。チーズも牛乳から出来ていて黄色くて固まっている。ヤバい食品に違いない、みたいな。
あるいはご飯やパンに比べると、何かアッサリしていない食品のように見える。
そういう誤解を解く出来事が、いくつかあった。
一つは、実際にギリシャにいるときに聞いた話です。外国に住む日本人が塩分不足になることがある、それはチーズを食べないからだという人がいた。チーズは日本のお漬物のようなもので、ギリシャ人は結構チーズから塩分を取っている。チーズに抵抗があって食べない人は塩分不足になるのだ。
もう一つは、チーズが歯にいいという話。イタリアなどでピザとかチーズの料理を食べなれた人が日本に来てチーズを食べなくなると、歯が悪くなるのだ、ということを聞いた。
現在では比較的チーズの誤解は日本でもなくなってきているとは思う。チーズはたんぱく質やカルシウムの宝庫で、健康に悪い食品ではない。
ただ、自分としてはそれ以上に、どこかの土地で伝統的に作られて大事にされてきた食材というのは、それなりの価値があるからこそ残っているのだ、ということを認識する必要があると思う。ここ100年ほどの栄養学か何かで、「これこれこの理論だからこうです!」と言われたことが間違っているケースというのは結構ある。もっと先人から受け継がれたものについては、慎重に吟味すべきなのだ。
どうも、遅ればせながら
「あけましておめでとうございます、
今年もよろしくお願いいたします」
年末年始と、同窓会や何かで取り込んでしまいまして、
すっかりご無沙汰です。
さて、チーズのお話ですが、、
最初にコメントを拝見しました時、思ったことですが、
「時代も変わったなあ」と言う事です。
前々から思っていたことですが、
私の子供時代には、
チーズやバターは、高価な貴重品でした。
身体の弱い子や、結核を患って滋養を着けないといけない人しか
口に出来ないもったいない品でした。
私は子供の頃、身体が弱く、ひ弱な細い子でした。
母がいつも、
「マーガリンなどは変な油で作ってあるから毒じゃ!バターでないといかん!」
と言ってバターしか買ってくれませんでした。
あれをパン(食パンもあまり無かった時代でしたけれど)に着けたり
焼き芋に着けたりしたらそれは美味しかったことを覚えています。
チーズの偽物はさすがなかったけれど、栄養食品で、そうそう手に入る食品ではありませんでした。
身体の弱い私の為に、母や伯母がチーズやバター、牛乳を手に入れて買ってきてくれたものです。
今の時代はどうなんでしょう。
バターなど、コレステロールがなんとやら、
カロリーがどうしたとかで、
お店に並んでいるのは、ほとんどが100%植物油脂、バター風味とかのマーガリンばかり、
チーズも然りです。
私はバターもチーズも大好きですけれど、、。
一体いつからこのようになったのかしらん?と思います。
砂糖もそうです、
昔、悪者にされていた「サッカリンやアマミゲン」が
今は「ノーカロリーシュガー、シュガット」に名を変えて大ヒットです。
本当の砂糖がすっかり悪者。ヤバイ食品。
甘い砂糖、大切な食材と思います。
そして、データによるとコレステロールはある程度高い人の方が
心疾患を起こしにくいとか。
仰られるように、昔からの伝統の食品は大切な品と思います。
漬物や味噌汁は、塩分の摂り過ぎになるからヤバイとか、
米飯は、糖質が高いからヤバイとか、
じゃあ、漬物や米飯で生きてきた人々は、みんな早く死ななくてはならない理屈ですよね。
塩分も摂らないとダメですよね。
神様が用意して下さったマナ、大切にしていかないといけないと
思います。
ネコさん、こんにちわ。
ネコさんのコメントのほうがことの本質を鋭く突いていると思います。
バターについても、私は仰る通りだと思います。マーガリンは製造過程で水銀を使う人工的なものということで、嫌う人は徹底的に嫌います。
また、最近卵についても同様の誤解があるというのを聞きました。卵にはコレステロールが多いからダメだ、1日1個にしなさいみたいなことがいわれていますが、なんでも実験で1日3個ずつ食べさせたら、コレステロールを含むあらゆる健康指標が改善したとか。卵にコレステロールが含まれているということと、それを摂取したから体内のコレステロールの値がどうなるかというのは別の話だと。