昨日触れたボーカロイドや音楽ソフトも、まだ音楽そのものには踏み込んでいない。誰かテーマを入れたら勝手にフーガが出来るようなソフトを作らないものだろうか。
音楽と占星術。ピタゴラスは関係あるものと考えており、今日の大学にその精神が受け継がれている。日本の総合大学にはないけれども、ヨーロッパでUniversityというのは医学部と音楽学部のある大学のことだ。
たとえば惑星やサインと、音の間に何か関連を見出すことが出来るのだろうか。
キリスト教の音楽、日本で知られている12月の有線放送で延々と流される音楽ではなく、そもそもの教会の音楽というのは、週ごとにドレミの各音を主音としたそれぞれの旋法に従って聖歌が歌唱されていた。われわれには両方とも長調に聞こえる音階であっても、ミを中心にした旋法とドを中心にした旋法には細かな違いがあり、ミを中心にした旋法のときには、現代の十二平均律やピタゴラス音階に近い音が使われ哀愁を帯びたメロディーだが、ドを中心とした音階の場合には純正率に近いどっしりした音階だった。しかしそのためには、半音より小さい音の区分が求められる。
句点読点に当たる音は決められ、言語の高低アクセントに従って音符の書き方が決められていた。「赤とんぼ」みたいに、アカのカの音のほうが現実には高いのに音楽では低くなる、というような違和感を生ずることはなく、誰が作っても同じような一定の表情を生み出すように作られていた。
だから、昔は占星術上のシンボルと音の連関の知識はあったと思う。