出生図の中でもASC(上昇宮)は特別の意味合いを持つ。ASCが決まることでハウスも決まる。もっとも、本当は他の天体についても同様の見方ができるのかもしれないが、もう少し詳しくASCを見てみたい。
たまたま、今までの人生で私の周りには蠍のASCの人が多かったので、とりあえずそれでしてみます。他のでもいいのですが。
ASCが蠍の人は、DES(下降宮)は必ずおうしになり、MC(天頂・南中)は多少変わることもあるが多くの場合ししに、IC(北中)はみずがめになる。MCは第10ハウスで、公共の立場、職業、父親などを表し、ICは第4ハウス、家庭、母親などを表すということは、占星術を触った方ならご存知の方も多いでしょう。
しかし、そういうのとは別の話として、人はICからやってきて、MCを目指すというのことが言われている。
この人は蠍の人だ。いかつい体つきをしているか、ひょろっと長い、しかし割と筋肉質の体をしているか、そういう感じの人。身構えた感じ。隠し事が好き、権謀術数を駆使し、本心がわかりにくいというような感じの人ということになる。
ところがこういう蠍の人と言うのは多くの場合、自分の心の中では名誉を大事にしたいと思っている。誇り高い人間というのにあこがれて、そうあるべきだと思っている。
誇り高い?そう、それは実はしし座の特徴なのです。第10ハウスにあるもの、彼の父親の姿、彼にとってのあるべき姿で、またある意味対立する(そこに星があればスクエアになるわけですから)人の姿だ。
また、第4ハウスが家庭の状況を表すというのだけれど、蠍の人の多くは第4ハウスが水がめになる。これは、早くから家庭を離れるか、その人にとって家と言うものが何らかの違和感のあるもの、自分がそこにいるということがすんなり納得できないような場所であることを示す。この人は早くに家庭を離れ、寮に入ったり、養子に行ったり、一人で遠くの土地で力試しをしたりといったことが起こりやすい。そしてそれが彼の本心を表しにくいという性質の側面を作っていく。
というわけで、蠍はICの水がめから来てMCの獅子へ向かっていくというのは、一定のストーリーがあるわけだ。
(ただし、各ハウスに入る星で、人によってさまざまなバラエティが生まれるのは当然のことです)
たとえばしし座の人なら、堂々として名誉を重んじる人かもしれないが、彼の中では最終的に富(おうし)が大事だと思っているかもしれない。
フィックスドサインだけではない。たとえばおひつじ座の冒険心と言うようなものは、かに座の家庭的な安心感からもたらされ、本人は躍動しているにもかかわらず、最終的にはやぎのようなカッチリした組織的なものを目指しているのかもしれない。
だから、ASCがある星座だ、ということからは、結構多くのその人の特徴が示されることになる。そんなに簡単に決まるものか?と思われるかもしれないが、確かに自分の周りではそういう傾向はある。
では、ASCが蠍だけどMCが乙女だというようなケースは?自分はこれについてははっきりした結論は出していない。でも、自分の見た少ない例から言うと、あるかもしれないとも思う。つまり、蠍の性質を持ちながら、ししではなくて、おとめの繊細な方向に向かう傾向ということです。
出生時間がわからない場合の推理に使えそうですね。
父や母で見てみようかな。答えは永久にわかりませんけど(^^;
あめさん、こんにちわ。
参考にはなるかもしれませんが、これだけで判断することは難しいかもしれません。
蠍の特徴をあげましたけど、たとえば第4ハウスに天王星が入っていても、家を早く離れるというようなことはありえるわけです。
これは、ホロスコープソフトで少し回して見られれば一番いいと思います。