人間の行為は複雑な目的を持っているように見えるが、実は単純な感情の上に成り立っている。
もうすぐ信号が赤になる。小走りで渡ってしまおう!
そこで急いだから、何分早く会社につけるのか。早くついて何をするの?お茶を入れるのか。一本多く電話をかけるのか。3分ほど早く家を出るのではダメなのか。
そこで一つ早い信号を渡ったおかげで、事故に巻き込まれずに済んだかもしれないではないか!しかし、一つ遅い信号だったおかげで事故に遭わなかったかもしれないのである。
人は実は早かろうが遅かろうが、目の前の信号が点滅をすると小走りに渡ろうとするのだ。焦りという気持ちは、それがもたらす結果とは実は何の関係もない、ただの感情なのだ。
そして信号だけではなく、あらゆる行動がそうである。大丈夫なのだ、そこで急がなくても。