前回の記事 この、第9ハウスに星があること、木星とのアスペクトなどから、前回漠然とステータスの高い人、思想に傾いた人、のような判断をした。
これは、それがテーマだったり、行為者からアスペクトを作る星がそうだったり、ということで本人がそうだということではなさそうだ。つまり・・・
報道によれば、今回の犯人は、幼少期両親が離婚し、おじ、おばに引き取られ、おじ・おばの子供であるいとこを兄と姉として、育てられた。しかし、おそらく、おじ・おばはこの少年を自分の子供と同様に育てるということをしなかったのだと思う。兄と姉は、今回被害にあった子供たちがいくカリタス小中学校へ行ったが、少年は公立学校に行かせられた。
私の住んでいるところには、以前は私立の学校なんてもあんまりなく、時々私立高校があっても、それは公立高校の滑り止め的な存在だった。高校総体や野球、ブラスバンドでも合唱でも県の優勝校は公立高校で、しかもそのうちのいくつかは全国大会でもまずまずの成績を治めていた。
しかし、時代は変わり、今は少数の私立高校が合唱コンクールでも甲子園でもブラスバンドの大会でも勝つようになってきている。
都会は早くから、そして幼い時から、学校の区分わけがスタートしている。つまり、「あの学校に行った」というのが、その子のいわばステータスや環境を決めてしまう。その分岐点は子供にとっては無慈悲に早期に訪れる。あの幼稚園に入った、あの小学校に入った・・・で決まってしまうのだ。
私は川崎のことは知らないけれど、カリタスという学校がミッション系で、おそらく地域でそれなりのステータスを持った学校なのだろうということは容易に想像がつく。学校運営者は往々にして、「そういう目で見られるのは困る」というのだけれど、保護者会なんかにいこうものなら、誰のお母さんがどう着飾ってきているのか、バチバチと火花が飛んでいたりする。
本人が死んでしまっているので真相は知りようもないし、報道もそこまで深読みするのは避けているようだが、彼の劣等感のおおもとが兄・姉のステータスの高い学校との比較にあったということは、ありえることだ。
もしそうだとして、今回のような事件を避けることができるとすれば、どうしたらいいのか?
恐らく、公務員は自分の子供を私立の幼稚園・小中学校・高校に通わせてはいけないという法律を作ることだろう。公務員は自分の行う行政に責任を持たねばならない。比較的収入の高い公務員が必ず公立の学校に行くとなれば、公立の学校は一定のレベルに保たれるだろうし、教育行政に積極的に口をはさむ人も多くなるだろう。