いまウクライナ問題を見ていると、日本のメディアは全く事実を無視して、伝えたいことだけ伝えていることが明らかである。
単にどちらかの肩を持つというだけではない。たとえば、皆さんはニュースを聞いていると「ロシアの一方的な発表」という言葉をよくお聞きになることだろうと思う。明らかに差別的な表現で、それは日本のメディアがウクライナ側を支持していることを示している。
しかし、それだけではない。日本のメディアでは報道しない重要ニュースが山ほどある。リュミドラの解雇。メルケルがミンスク合意はウクライナの時間稼ぎだといったこと。どれも重要ニュースだと思うのだけれど、日本のメディアでは何一つ報道すらされないのです。
これは責められることだと思う。別に片方を応援するのは、メディアの態度としてわからんじゃないが、事実を報道しないということになると話は別だ。
すると、他のことも多分そのように報道しているんだろうという推測はつく。
それで、今思うに、多分北朝鮮は残るんじゃないか。
北は核を持った。アメリカ本土を狙えるICBMを持った。
たとえばフセインのイラクやカダフィ大佐のリビアは破壊され殺害された。
イラクは「大量破壊兵器がある」とアメリカが難癖をつけ、日本が国際社会で真っ先にアメリカに賛同したが、結局大量破壊兵器はなかった。日本やアメリカが国際社会でうそをついて戦争を助長した。平和憲法も減ったくれもない。
しかし、とにかくイラクには大量破壊兵器、核兵器はなかった。リビアにもなかった。
ところが北朝鮮にはある。うかつに手出ししてみろ。嘉手納基地に核ミサイルを撃ち込んでやるからな。それは簡単にできる脅しだ。
それに北朝鮮の背後に中国、ロシアがいる。いかに北朝鮮がやばかろうが、実力行使に出れば、これ幸いと北のほうが攻め込んでくるかもしれない。
なるほど北は経済的に大変な状況かもしれないが、その経済的に大変な状況が数十年も続いている。結局壊れることなく続いている。いやいや、産業は厳しいかもしれないが、国民のだれ一人金正恩に逆らおうとは言っていない。
韓国は?韓国は豊かだけど、割れている。大統領は任期が終わると暗殺される。金正日のような安泰な死後はない。
それで、私自身、ニュースを見て「北はひどい状況だ、北はひどい状況だ」とずっと聞いてきたから、北のほうがしんどいと思い込んでいるところがあった。
違うんじゃないか。もしこのウクライナ危機が、ロシアの危機ではなく、西側の危機であるならば、その崩壊に合わせて韓国をつぶすのは多分訳のないことだ。