互いに別々の密度なり振動数なりをもち、大きさの違う単位が重層的に関係している世界。
漠然と普通の思考の中にもそういう考えはあるのだが、最終的にはそういう考えは空間に均等な大きさの原子が浮いているという考え方とは矛盾するため、普通の科学はその考えを推し進めない。しかし、これこそがごく普通のあるべき世界観なのだ。
それは、神ということを知り、あるがままの世界を見る人にとって、必ず行きつく世界観なのだ。
では、その世界観はどのようにして学べるのだろう。どのように研究されてきたのだろう。実は何もわからないのだ。一般的な我々の目にする世界にはそういう知識は存在していない。しかし、一人一人の人間は、少しずつ真実に触れるにつれて、そういう世界を直接知るようになる。その人自身が変容していかざるを得ない。
それで、ふと思いついた。前から考えていたことではあったのだが、なんとなく実感として浮かび上がってきた。
その重層的な関係を持つ世界・法則性を表すシンボルが必要で、それは教えられる必要がある。どこかで誰かがそういうことをやっていた。
多分それが占星術なのだ。少なくとも占星術はそうして出来上がった思想や体系の一部なのだ。
それが3000年前だか4000年前だか知らない。おそらくその頃そういう学校があったのだろう。もちろん、今みたいに全国民が1年生から6年生まで通いますみたいな学校じゃないですよ。お師匠さんがいて、天文的な知識も含めて学べる一連の体系があって、寺子屋だかなんだかわからないけれどもそういうところで学べる塾みたいなものがあったのだと思う。
よく占いの起源みたいなことを聞く人がいる。もっともなのだけれど、答えられないのだ。なぜなら、その知識はその人の存在の状態が変化して初めてわかるものであり、そのようにしてわかった人が多分昔々作ったものでその体系は当の昔に失われてしまったからだ。