後悔しない生き方は可能か。それって、カスタネダも言っていた。後悔するのは避けられないのだ、みたいなことを言っていた。自分はそうは思わないが、多くの人はどう思っているのだろうか。
後悔ということは、他にしようがあったということである。
自分の選択に自分が責任を持っていれば、後悔はない。ほかに選べたかもしれない、ということは、若い時ならあるかもしれないが、要するに一生懸命生きてこなかったということになる。
他にしようがあったなら、そうしたらよかったのだ。
実際的な問題として、世の中の決断というのは、どれもこれもハッピーなものとは限らない。世間一般のそういう決断ということだと、たとえば離婚などというのはそういうものの一つだと思う。
その際、気持ちは残る。悲しみとか、そういうものがあることは仕方がない。今まで一緒にいた家族と別れるわけだから。しかし、それでもこの方が良いと思ってその決断をするわけだ。だから、それは後悔とは違っている。
後悔しないためには、やろうと思ったことを慎重にやるべきかどうか見定めて、よいと思えばためらわずにどんどんやっていくことだと思う。そして、自分が選んだものに責任を持つ。タイとサバがあって、サバを選んだなら、タイのことを考えてくよくよしないでちゃんとサバを食うことだ。
それでも後悔することが本当にあったなら、そのときは改めればいいのだ。今からはこうしよう、と決めさえすればいい。