ギリシャ語はあまり外来語がない言葉だと言ってきましたが、ないわけではありません。
まず、デートのことはραντεβού(ランデヴー)と言っています。フランス語のRendez-vousですよね。
それから、μπαράζ(バラズ)というのもニュースで出てきました。これはbarrageで、英語でもありますが、弾幕のこと。つまり、一斉射撃をして、弾の幕を張るということです。たぶんバラージュという発音から考えると、これもフランス語から入ったのではないかな。
ニュースで出てきて少し勉強になったのはχαράτσι(ハラツィ)という単語。
ギリシャは経済危機があってから、債務の問題とか税制がどうなったとか、そういうニュースがとても多い。税金に関する単語は結構いろいろ調べる羽目になっています。でもこの単語はつづりからして、あまりギリシャ語らしい単語ではないです。
調べてみると、これはオスマントルコが異教徒に課した人頭税のことらしい。英語のウィキペディアではHaraçと書かれていて、オスマントルコ支配地域には微妙に発音は違うものの、こういう単語が残っています。今あるわけではないけれども、一人一人に課される重たい税金のたとえとして使われているみたい。
そういえば、日本語の外来語もありますよ。Σαγιονάρα(さよなら)というのが、ビーチサンダル、草履の類をさす言葉です。1957年の映画「サヨナラ」の撮影の時に日本人が履いていた云々がもとだとか。