最近集落内でご不幸があったりして思ったのだけれど、やっぱり葬式に「友引」は避けます。この「友引」とか「大安」「仏滅」とか、なんなの?と思ったら、これは六曜という仕組みなんですね。
何でも旧暦の各月の1日が、どの六曜に充てるか決まっていて、そこからは6日間繰り返しなのだという。
いまでも、冠婚葬祭の日取りなどでは、人々は決定的に六曜を気にします。
だけど、これ、問題ですよ。
干支、つまり十干十二支も一見意味のないような単なる繰り返しです。九星も繰り返しだけれど、夏至と冬至付近で折り返すようになっている。七曜、つまりいわゆる曜日も似たようなものです。
これらの象意はみな、もっと複雑な占術に関係していることがわかっている。
七曜は昔の占星術で時間を支配する惑星だった。この惑星はホラリーを作るときには、結構重要な役割を果たしていた。今でもお使いの方がおいでになります。
しかし、だからといって「水曜日は縁起が悪いから結婚式はやめよう」というような話は聞いたことがない。そういうもんじゃないんですよ。
干支は四柱推命のような占術をする人にとって、とても重要だ。今日はなんとか生まれの人は努力しても実りが少ない、というようなことは当日の象意と誕生日の象意などを掛け合わせて判断され、人によって違う。これは九星も同じですね。しかしだからと言って、「今日は虎の日だから葬式はやめよう」とか「壬だからダメだ」「七赤だからダメだ」などとはいわない。
で、六曜が他のあらゆる占術に比べて、圧倒的に重要で当たっているのなら、友引の葬式は辞めようとか仏滅の結婚式はやめようなどと言えるかもしれないが、どうもそういう検証結果もなければ、それを利用して百発百中で当たる占い師がいるかというと、そんなこともないようだ。
なので、あんまり六曜信仰は重視しなくてもいいんじゃないかな。結婚式場が空いていたら、ちょっと割引してもらって結婚式をしていいんじゃないかな。