ニュースは猛暑とオリンピックが続いているが、本当にそれだけしか報道することがないのだろうか。
先月の24日、文部科学省が事故後のストロンチウムの調査結果について公表し、健康に影響はない値だとか、核実験の値は上回っていないとか説明している。
福島と宮城は計測機器が壊れていて、発表はなかった。そもそも発表されたデータは昨年3月のものなのだ。放射線ストロンチウムの検出はセシウムやヨウソの同位体に比べて難しく一月ぐらいはかかると聞いているが、1年半もかかるのはなぜだろう?ロンドンオリンピック開幕前を待って発表したのだろうか。
広島の原爆のときは、1年後ぐらいに若い人に顕著に白血病が増えたことが認められた。本当にちゃんと数えられたかどうかは別にして、調査で明らかになっているのは100人あまりと記憶している。そして、この原因は放射性ストロンチウムと考えられている。
ということは、もし福島の原発事故で放出されたストロンチウムが日本国内に白血病を引き起こすとするならば、そろそろ顕著に現れるころと考えられる。ただ、広島のときにしても、そのルートがハッキリしているわけではない。仮に太平洋の魚が汚染されてそれが影響を及ぼすとするならば、それはそろそろだし、日本中で起こっている可能性がある。いわば、とらえどころがないわけだ。
でも、この間私の近くでも白血病になったという人がいた。突っ込みようがないよ、そんな人がいたって。「あなた、昨年太平洋産の魚を食べましたか?」なんて聞けますか?みんな食べてるよ、この辺の人は。