菅さんが、学術会議会員に推薦された6名の学者さんの任命を拒否した。
しかし、なかなか全体像を報じた記事がない。その任命を拒否された6人は誰なのか。じゃ、任命OKになった人は誰なのか。任命拒否の人は、要するに安倍さんが国会でやったことを非難した人かもしれないが、任命されてそれを受諾した人はなんと言っているのか。学者の総意だというなら、任命を受けた人も「6人が拒否されるなら私もやらない」というべきだろうが、そういうこともない。
なので、いろいろググらないといったい何が起こっているのかさっぱりわからない。
6人の学者さんの多くは法学者さんなのだけど、一人キリスト教の人がいる。芦名定道先生。
あっ、ちょっと待って?芦名さん・・・あったことある!よくキリスト教関係の人は大学をまたいで一緒に会があったりした。自分の時博士課程だったかな?研究室においでになったりしてたよ。それから大学でキャリアを積み重ねられて、今はこういう地位においでになるわけだ。
大学で立身出世するって、研究内容も大事かもしれないけど、まじめに研究をして、大学の勤めもこなして、上の方にもちゃんと気に入られるってことだから、要するに一生懸命やってこられたわけだ。ちゃんと任命されておられれば、おめでとうございますというべきところです。
じゃ、学術会議のメンバーで、他に宗教学の人がいるのか?いないんですよ。仏教関係もいない。この人はキリスト教の学者さんだけど、学者さんを代表して、国の宗教に関することに関して提言を行う場合は、仏教のことだろうが靖国のことだろうが、提言を行います、ということになるだろう。学術会議に宗教的な提言を求められたときに、バランスよく回答できないのではないか。
しかし、連携会員という先生方がおいでになって、その中には仏教関係の人たちもいる。思うに、学術会議のメンバーさんは学者さんを代表してきているわけだから、もしそういう提言を求められれば、大学という世界の中で、仏教の学者さんや神道の学者さん、他のいろいろな哲学の人の意見も考えたうえで、国に提言をするのかもしれない。そうなの?
しかし、多分それは無理だ。正教を除くキリスト教諸団体は「キリスト教協議会」という団体に属していて、大体、安保反対、天皇制反対、靖国参拝反対、沖縄の基地建設反対、韓国の慰安婦問題の肩を持つなどの傾向がある。また京都大学というところは非常に左系、共産党とかもっと急進的な共産思想とか、そう言うのが非常に強いところだ。
芦名先生のお立場はお立場として、菅さんが宗教関係の提言を求めた時に、「靖国は内政問題だから中国に口を出させる必要はない」なんてことは、絶対おっしゃらないでしょうね。
でも菅さんの立場からすれば、そう言うときに、後ろから鉄砲を撃つんじゃなくて、親身に相談に乗ってくれる学者さんが絶対必要なんだろうと思う。微妙な問題だというのはわかってるんですよ。
法律的には菅さんは正しくないのかもしれない。だけど、カエサルがルビコン川を渡ったのだって、法律的には正しくなかった。法律的には正しくても、アンバランスで既得権益、そう言う風に菅さんは思ったのだろう。