こういうところが英語のいやなところだ。ターシャリーはラテン語のテルティウム(Tertium、性によって語尾が変わる)で三番目の、という語源から来ていると思うのだが、セカンドの次なんだからサードプログレッションでいいじゃないかと思うのだが・・・
ターシャリー・プログレッションというのは、通常のプログレッションが1日を1年に対応させるのに対し、1日を1月に対応させる方法である。
今頂戴している依頼で細かい日付をつめるために、何とかできないかと思い、少し見てみることにした。
だが、この1月というのが、なぜか満月から満月なのではなくて、天空の同じ度数にくるまでの27.321661日をつかうらしい。しかし、実際の暦ではこんな単位は使われていない。宿曜の暦がきちんとしたものが入手できればいいのだが、それも生まれたときから全部入手するなどというのは多分不可能だ。
そこで、私はこういうエクセルの表を作った。
一番上に誕生日を入力すれば、B列に実際の人生での時間が、C列に計算上の星の配置の時間が表示されるように作るのである。
これで、B欄で2012年ぐらいの日付を探し、それに対応するC欄の日付のホロスコープを作ればいいわけだ。実際に作ってみると、月の公転周期に多少の誤差があるらしく、何十年も生きていると数十分ぐらい月の位置がずれるが、それでも27日の一周に対して、無視できる誤差ではある。神経質に直さなくてもまあまあの予測は出来る。
1年分で、大体月が14回転分ぐらいが必要になる。大人の年齢になると数百回月が回転するので、誕生日の2年後の日付のホロスコープが必要になったりする。
このようにすると、太陽は27年4ヶ月ほどで天空を一周する。1サインの移動は2年と3ヶ月ほどになり、1月で1度ぐらいを移動する。月は2年で天空を一周することになり、2ヶ月で1サインを移動し、2日で1度移動する。
ということは、ターシャリー・プログレッションで月の動きを出せば、1日からせいぜい3日ぐらいの精度で、こういうことが起こるかもしれないといえるはずなのだ。ホンマか、それ?・・・(続く)