前回、わたしはエニアグラムが性格分類の道具だと言われていることに異議を唱えました。
では、エニアグラムってなんなのか?しかし、実際にはそれは「奇蹟を求めて」に書かれている以上のことを誰も言っていない。私も結局わからないんだわ・・・
で、その知的な理解については、皆さん方も本を買って読んでください。おお、平河出版社さんは儲けるな。
エニアグラムの周囲の円は、あるプロセスを示している。グルジェフの考え方において、あるいは彼が伝えようとしたことの中にある古代の教えにおいて、物毎は連続的に進まないということがある。必ず進路を変更する地点があり、そこに特別のショックを与えないと物事はまっすぐ進まない。その進展は音階や元素表や光の周波数など多くの既知のものに現れていて、彼はオクターブの法則と呼んでいる。
エニアグラムは一つの有機体、一つの組織、一つのコスモスを表している。外部の円はプロセスであり、内部の線はそれぞれの内的関連性である。正三角形はそれぞれのインターバルに対するショックの位置を表しており、その三角形が存在することによって永続的な何かになるようなものを示している。
たとえば新しく商売を始めたとしましょう。最初にこういう商売をしたいということで、いい商品を用意しようとか、店舗をこうしましょうとか、電話を引きましょうとか、いろいろな努力をしますね。しかし、その商売がうまく継続していくために決定的な瞬間は、誰かがお店に買いに来る、ということです。一定の売り上げがまず最初になければ、その新しい商売は軌道に乗らない。
しかし、その「誰かが買いに来る」ということは、外的要因です。私がどうしようもないことです。そのショックによって、それまでに行った製造や仕入れに対して次のステップができる。それがエニアグラムの三角形の「3」だと私は思います。
このようにして埋めていって、永続的な組織には中の正三角形が存在するのです。それはどうでしょう。資本かもしれないし、人のつながりかもしれない。商売に必要な知識かもしれない。
こういうことが、会社に対しても表現でき、生物に対しても表現でき、他の様々なプロセスに対しても表現できれば「わかった」ということになるのだと思う。ところが結果的に誰も「こうわかった」と言っていないというところが、問題なんだろうな。
前にも言いましたけど、九星は比較的近いと思う。九つの星があるプロセスを表している点も同じだ。だけれども、九星が違っているのは、今性格分類の人がやっているように、一つ一つの星が一見独立した象意を持っているということ。他の多くのことも真実だった。だからたぶんこれも何か掘り当てる日が来ると私は思います。