なんでも、ギリシャヨーグルトというのは、出来たヨーグルトを布の袋に入れるとかして、乳清と呼ばれる水分を一度切るらしい。私自身昔ギリシャで毎日ヨーグルトを食べて、なるほどおいしいなと思っていたものの、こういう違いだとは思っていなかった。
今、自家製のヨーグルトを作っている。牛乳と種になるヨーグルトを少し密閉容器に入れて、それより一回り大きな鍋にぬるま湯を沸かしてその中につけている。それでときどき乳清を絞ってそのギリシャヨーグルトにしていた。
あるとき、このヨーグルトをクリームスパゲッティに入れると、なんともチーズっぽい味がした。いったいチーズとヨーグルトはどう違うのだろう?
なんでも、ヨーグルトにする過程で、レモンと塩を入れて乳清を絞れば、クリームチーズになるらしい。そしてやってみると、なるほどクリームチーズになった!
でも、普通のチーズはもっと熟成という過程を経るんだろう?上記のものをよくよく水分を絞って、数日常温でほっといてみた。
すると、ものすごい臭いにおいがするようになったのだが、確かに味はチーズっぽいものになりましたよ。ここから先は、カビを入れたり、温度管理をしながら一か月も熟成させるとか、大変みたいなのだけれど、しかしざっと言ってまあまあこれはチーズと言っていいでしょう。
いろいろ思いました。
これ、豆腐だよね、作り方は。
ギリシャ人がチーズを弁当に入れたがる訳も分かった。非常に栄養が凝縮されており、しかも発酵食品で、アミノ酸も出来上がって味わいもある。
それから乳製品を食べなれているヨーロッパ人は乳糖を分解することができるといわれているけれど、それは単に民族的に違うというだけではなくて、多分身近に作って食べているというのが違うのではないかとも思った。彼らはプロセスチーズとパック入りのヨーグルトを食っているわけじゃないんだ。