人生コースサンプルということで、田中角栄さんのご生涯をホロスコープ的に年表にしたということを申し上げた。
ホロスコープで見て、それなりに当たっているとは思う。
まだ複合アスペクトの問題などがあって、太陽・月・土星のTスクエアや、木星や火星のスクエアに対してプログレッションの月がどう影響するかを書こうと思ったりして、それもとても示唆に富むものにはなっているのである。
だけど、そういう話とは別の問題として、角栄さんに何があったか調べていると、すごい人だったんだと改めて思う。
私の子供のとき、角栄さんの「私の少年時代」という本があったといえばあった。なんとなくテレビに出てくるようになった総理大臣は角栄さんだった。日本列島改造論とか、そういうことも誰でも聞いたことはあると思う。その行ったこと、日中国交正常化、土建屋の政治みたいなことには賛否両論あるとは思う。
その、なんというのか、金の力、金のありがたさみたいなものをわかってる方だったのだろう。
自分が支援している議員や、場合によっては対立する政治勢力の人であっても、100万なくて困っているとわかると、300万円持って行って返さなくていいといって袋を渡してくる。そういう状況に立った人の苦しさ、金が手に入った時のありがたさというのは、たとえそれが道義的・法律的に難しいことであったとしても、言葉にできないものだ。
今は贈収賄とか、政治資金とか、法律がいろいろ厳しくなって同じことはできないのかもしれない。だけど、こんな感じの政治家がいてもいいかもしれない。