この前「おお、全部うお座にあるじゃん」を掲載したら、ある方からこういう日に生まれた人はどういう人生を歩むことになるのか、というご質問をいただきました。
実は私もこういう問題には興味がありました。
覚えておいでの向きもあるだろうが、70年代後半、1999年ノストラダムスの大予言で世界が滅亡する云々という噂に加えて、1999年8月にはグランドクロスができる、また1984年には惑星直列が起こり、地球に大きな影響を与える、などという本が出版されたり話題になったりした。そういう流言飛語の類で、おそらくその本を出した連中は大儲けして一生食うに困らないことになっただろう。現実には予測された年には、それほど目立った事件があったわけではなかった。
しかし、その後占星術でいろいろな方を拝見するうちに、特定のハウス・サインに、すべてとはいわないまでも、多くの星の集まった方がいらっしゃることに気が付いた。惑星直列があれば、当然そういう方もおいでになるでしょうね。今、よくよく見てみると、必ずしも1984年だということもない。占星術上のサイン(星座)の区切りは、必ずしも天文学者が重要視する区分とは違う。1984年は、射手と蠍に星が分散しているように見えるが、重要な星がもっとタイトに並んだ時期というのはいろいろあるのです。
基本的には、あるサイン・ハウスに星が集まれば、そのサインの特徴やハウスの意味合いは強められると考えられるじゃないですか。
依頼いただいた方では、4つ以上の星が第6ハウスにある人、12ハウスにある人、第1ハウスに集まっている人、あったと思います。事件のホロスコープでも結構ありました。お会いできた方もあります。
そうするとたとえば第6ハウスに星が集まっている人にとって、仕事の問題などは重要な役割を果たしていた。第12ハウスに星が集まっている人は、福祉の仕事についていたり自身も病気の問題に困ったりしている。
確かにその星が集まっていることには意味があるように思える。
同時に、だからと言ってその人が結婚していないとか、著しく偏った性格の持ち主だったとか、そういうことはなかったと思う。結婚している人もいたししていない人もいた。
現実問題として、1980年代以降の生まれの方なら、思うように就職できなかった、結婚時期が遅くなっている、フリーターの期間が長かったというようなことはあり得ることなのだ。そういう方の生活が、ある方向に偏っているということは容易に想像ができる。